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かぼちゃのはなし

かぼちゃのはなし

12月に入り、またグッと寒くなってきました。と思ったら急に暖かくなったり寒暖差が激しいですね。

『冬至』にカボチャを食べる習慣は子供のころから身近なものでした。そして『柚子湯』に入るというのが冬至のイメージです。
子供の頃は、冬至はカボチャを食べて柚子湯に入ることで風邪をひきにくいくらいのイメージでした。
冬至は一年の中で最も夜が長くなる日です。今年は12月22日です。
中国から伝わった二十四節季の暦です。ちなみに来年は12月21日です。
24節季

柚子湯
柚子湯に入る習慣は江戸時代のお風呂屋さんではじまったとか。
冬至に柚子湯に入る事で『湯治(とうじ)で融通が利く(柚子が効く)』という粋なごろ合わせだったそうです。

カボチャ
冬至にカボチャを食べる習慣については、これと言うものはわかりませんでした。
薬膳的には、五味は『甘』で、性質は『温』になります。
かぼちゃ性質
漢方では『南瓜(なんか)』と呼び、滋養強壮・疲労回復・風邪の予防や血流改善ストレス緩和・便秘などに良いとされています。

寒いのはストレスになるので『脾と胃』の色である『黄色』のカボチャはこの時期のストレス緩和や、酸化防止に役立つと思います。
サプリメント管理士的に言うと、カボチャに含まれるビタミンやミネラル・フィトケミカル類は抗酸化力に優れています。がんの予防や、内臓を温めて免疫力低下の予防にも役立ちます。

・疲れがなかなか取れない
・眠りが浅い気がする
・風邪っぽい
・肩や腰の凝りがとれない
・便秘や下痢などのおなかの不調
・肌の乾燥やトラブルなど


このようなお悩みがある方は、内臓が冷えているのかもしれません。
加齢とともに上記の症状が出やすくなるような気がします。筋力や代謝が落ちてくると体は冷えやすくなりますね。内臓が冷えて体温が低い状態が続くと、体力が落ちて免疫力の低下や疲れが溜まる原因になります。

かぼちゃ味噌汁 かぼちゃシチュー 
温かい汁物などは、内臓バランスを整えてくれるので、【疲労回復】や【免疫力アップ】など身体にとって嬉しい効果が期待できます。シチューやお味噌汁などにカボチャを入れるのも良いかもしれません。
ちゃんこ  ちゃんこ2
ちゃんこ鍋にカボチャが入ったのを食べたことがありますが、これも良いと思いました。

かぼちゃ天ぷら あんかけ カレー
かぼちゃは温性の体を温めてくれる食材です。揚げたりいためたり煮込んだり、いろんな食べ方ができる万能選手ですね。

ビタミンやミネラルを豊富に含んでおり、内臓冷えからくる体の不調の改善におすすめです。
よく『南国の食べ物は体を冷やす』とか言いますが、中南米原産のカボチャは温性なんですね。

薬膳を学んで思うのは、食材の性質だけでなく調理法や食材同士の相性などいろんなものが理にかなえば美味しいと感じるのではないかと。先人から学ぶことは多いですね。

一つの情報に囚われず、実際自分が良いと思えば実践したらよいと思います。



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