1. HOME >
  2. ブログ >
  3. 社会に思う事 >
  4. あたたかいご飯とお水

ブログ

あたたかいご飯とお水

中国での地震

中国 地震
先日、中国で大きな地震がありました。世界が戦争で混沌としている中での地震です。
自然災害は防ぎようがありありません。争っている場合ではないですよね。

当たり前では無い日常

私は阪神淡路大震災の被災者です。
水道をひねれば水が出る、ボタン一つで電気がついたりガスで火をつけたりできるのが当たり前の毎日ですが、これが地震の時にはすべてなくなります。
冷蔵庫の中のものも冷やせなくなり、お風呂にも入れない、トイレも流れません。

こんな状況に、あなたなら何日くらいなら耐えられますか?

水
キャンプとは違います。キャンプなら水に困る事も、移動に困る事もないですよね。
近くの建物は倒壊する恐れが無いから、安全に雨風もしのげます。

地震は常に危険と隣り合わせの中で、不自由な生活を強いられるわけです。しかも、昨日までは普通の生活をしていたわけで、だんだん暑くなってきたとか寒くなってきたとかじゃありません。


冬の地震

そら
1月の寒空の中、学校の校庭でブルーシートを敷き、毛布を何人かで共有しながら掛けて寝ました。
校舎の中は、小さなお子さんや高齢者が優先でした。



蛇口
何より困ったのが『水』です。電気が普及してからは、川の水を煮沸して使いました。まだ、住吉川はきれいな水が流れていたので。淀川や大川の水だったら、トイレの水くらいにしか使えなかったでしょう。それでも、生きるために本当に困ったら煮沸して使うかもしれませんね。

風呂に入れないとか、衛生環境の悪化はストレスを増加して、免疫力を低下させます。睡眠の質の低下やストレスの増加による体調不良も引き起こします。これは、地震直後より数日たってからおこります。その生活に慣れてくると将来への不安や、いろんなものを失った事への悲壮感も出てきます。

ごはん
自分達での炊き出しなどは限界があります。食材はすぐに底をつきます。動けない人たちにまでいきわたりません。暖かい食べ物にありつけるかは『運』次第でした。数日後、神戸から大阪にたどり着いて、ファミレスで出てきた温かいごはんとお水が今でも忘れられません。

自然災害
生きていれば、良いことも悪いこともあるでしょう。地震を含む自然災害はたくさんの人が一度に突然大きな不幸に見舞われます。戦争のように自分たちが引き起こしたものではありません。

日本は地震が多いと言われますが、世界各国で自然災害による被害は毎年起こっていますよね。


備えは大切

備蓄
備えと言うと『備蓄』ばかりに囚われがちです。だから、いざと言う時に困ります。
困ったことが無いと、理想論にとらわれて実際おこったときに機能しないケースが多いですね。
私はいつも、テレビなどに出てくる専門家はほとんど役に立たないと思っています。これは、地震に限らずですが、現場をきちんと分析して問題点を見つけすぐに改善に着手しないといけません。

何かあった時に思いつきのようにあれこれ非難しても意味が無いんですよね。

道路
地震に関して言えば、物は集めようと思えばすぐに集まるんです。それだけ私たちは困った人たちに対して協力的な人が多い。ただ、『運ぶ』と『配る』が下手なんですね。それは、現場を指揮するリーダーの資質の問題でしょう。普段から、様々なネットワークを構築していれば『運ぶ』『配る』手段はすぐに確保できるはずです。

環境問題
もう一つの問題は『無関心』だと思います。東日本大震災の時、復興支援の財源が全く違う事業に使われていたような事もありました。コロナ関連でも不正が後を絶ちません。やはり政治家や行政がリーダーシップを発揮して、正しく必要なところへ支援を進めていただきたいものですね。

情報発信
そして、私たちもいつまた災害に見舞われるかわかりません。デマや噂が蔓延する時代です。
何か起こってから混乱しないように、避難場所の確認や、地域の連絡網の確認などいざと言う時の備えをやっていきましょうね。