1. HOME >
  2. ブログ >
  3. 医療に思う事 >
  4. 生きている時間を

ブログ

生きている時間を

生きるか生かされるか

戦争の犠牲
私達が生きているのは『生きたい』と言う思いが無意識に働いているからだと思います。
自分の意思とは関係なく、戦禍に巻き込まれる人たちのニュースを見ると心が痛みます。
増えすぎても、減りすぎても問題は起こります。すべてはバランスによって保たれるのだと思います。
そう考えると、戦争や争いほど無意味なものは無いですよね。

いのち
私たちの社会の動きとは別に、私たちは生きていくためにやっていることがあります。
栄養をとり、睡眠をとり、身体の骨格や臓器を動かしながら代謝を繰り返しています。これは、人間以外の動物でも、住む環境や置かれた環境において『生きるため』に様々な知恵を出し進化していったのでしょう。
生態系やその問題については、大阪府のHPでも発信されていました。また機会があれば発信したいと思います。

点滴
その中で、人は怪我をしたり病気になったり衰えたりします。でも『医療』の進歩で病気や怪我を治すこともできるようになりました。
医療の力を借りないと生きられない場合もあります。

延命治療とは

先月の記事で、少し尊厳死や安楽死にふれました。
世間の受け取り方

『延命治療』とは何か、少し説明します。

kannwakea
延命治療とは、衰弱や病気などで生命の維持が難しい方に対して、回復ではなく「延命」を目的に治療することです。呼吸のサポート・栄養や薬などの投与などで生存時間を延ばします。

似たようなものに、緩和ケアやターミナルケア(看取り)などがあります。

緩和ケア2
命を維持するための延命治療に対して緩和ケアは最期まで穏やかに生きることを目的としています。痛みや苦しみを緩和してご自身や家族の身体的精神的負担を減らすことが目的です。

緩和ケア
ターミナルケアは患者の生命を尊重しつつ、最期の時間をより穏やかに過ごすことを目的としています。日本語では「終末期医療」や「終末期看護」と訳され、身体的・精神的・社会的なケアを行います。
面会
介護では『看取り介護』と言って、改善の見込みのない症状(病状の悪化や衰弱など)に対して負担がかかる治療を行わないようにします。一見元気そうな方でも、熱を出したり感染症や骨折など様々な要因で一気に状態が悪化する事もあります。

その時のために

お墓
今年、私も義父や愛犬の死と向き合うことになりました。いつまでも元気でいてほしいという願いはあります。でも、病気による衰えや死と向き合う日はいつか来るのです。

自分達が出来る事、医療や介護のこと、その後の事など普段は想像もしませんよね。

ご高齢の家族や、知り合いの方が生きている今、私たちにできることは何でしょう