カキの季節
スーパーにも柿が並ぶようになってきました。
ぶどうや梨も美味しいですが、今回は柿を上げました。
そして、季節の食材と言えば『牡蠣』もそうですね。
英語で『R』のつく季節の食べ物と言います。9月から3月にかけて。
岩ガキのように夏に食べれるものもありますけどね。
柿の効能と性質
柿は肺を潤し、胃腸の炎症や出血を抑える働きがあります。
風邪の症状で体力が低下しているときや、寒い時には過食を避ける事も大切です。
夏の暑さで火照った体や、炎症によって熱を持った時の、清熱作用にも優れています。
柿は、干すことによって冷やす働きは、『微温』に変わります。
お酒の酔いさましや、鎮咳作用もあるので食欲の秋にはそのまま、冬になると干した柿を食すのが理にかなっているかもしれませんね。
【性質と味】 甘、渋、涼
【関連する臓腑経絡】 心・肺・大腸経
①清熱止渇(せいねつしかつ)
熱を収め、喉の渇き、口内炎を解消します。
②潤肺止咳血(じゅんぱいしがいけつ)
肺を潤し、咳を伴った呼吸器系の出血を収める効果があります。
③渋腸和胃・涼血止血
胃腸を丈夫にして下痢を伴った下血を解消します。
④解酒毒
アルコールの分解を促して、二日酔いを解消します。
※注意事項
内臓が冷えがち、糖尿病を患っている、冷えで悪化する月経痛がある。これらの症状がある人は、かきの摂取は控えたほうが良いです。
薬膳的食べ方
解酒毒といって、お酒による害を抑えると言います。胃腸の働きを癒しますので、食べ過ぎや飲みすぎが気になる時には、柿と大根おろしをポン酢で食べたりするのもよいかもしれません。
柿は胃腸に優しい食べ物と言えるかもしれませんね。
牡蠣の効能
牡蠣(牡子):甘鹹/平 帰経心肝腎 滋陰、補血、安神、補虚損
安神とは、不安な気持ちを抑えて不眠や動悸を改善するような意味合いですね。
牡蠣は、食べられる身の部分だけでなく殻にも優れた薬効があります。
殻は『牡蛎(ぼれい)』と言い、重鎮安神の生薬として使われます。
焦りやイライラ、落ち着かないなどの気持ちを静めるといわれています。
また収斂する働きもあり、汗や遺精、帯下などによいそうです。胃薬などにも配合されることがあり、ムカムカなどを静めます。
薬膳的食べ方
帰経が、心・肝・腎ということで、それを補う食材との相性は良いでしょう。
精神の安定にも働きますので、普段から不安やストレスと感じている方は、この季節食べたい食材です。
栄養学的にもタウリンやミネラル・アミノ酸バランスに優れ、心臓病をはじめとした循環器の疾患の予防にも良いと言われています。
そのため、冬の滋養強壮に鍋物に入れたり、卵やニラと一緒に食べたりすることをお勧めします。
それでも、毎日牡蠣ばかりと言うわけにはいきませんよね。
バランスを考えたら、サプリメントなどもうまく活用していただいたら良いと思います。
特に、動物性の食材には強い薬効があるものも多く、その分バランスを取るのが難しいこともあります。
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