技術の向上は必須
三大介護と言われるのが
食事介助
排泄介助
入浴介助
です。
ベッドから車椅子への移乗や、車椅子からベッドなどへの移乗から、それぞれの介助をします。
特に特別養護老人ホームなどの施設では、要介護度が3以上の方になるので、車椅子を使われる方や、三大介護が必要な方がほとんどになります。
その人らしい生き方をサポートするのが、介護の役割だと言われます。
介護の現場に入ると、その意味が少しずつわかってきました。
QOLが低下する理由
結論から言うと、弱ってしまう原因はストレスだと思います。
これは、元気な私たちにも同じ事が言えます。
ストレスの増加は、脳の機能や心にダメージを受けます。その影響が、身体機能や神経にも及んで、寝たきりや介護のリスクを大きくしていきます。
そのため、身体介護における技術は早く向上させる必要があると思いました。
私たちも、日々を気持ちよく過ごすことはとても大切ですよね。
ストレスをかけない介護・食事の介助
食事介助の場合、自分で食べられる方と自分で食べるのが困難な方がいます。
片方の手に麻痺があれば、麻痺が無い方の手で食べることが可能ですが利き手でない方を使うのは大変ですよね。お箸が持てなかったりスプーンがうまく使えない場合もあります。介護用の食器や器具もありますので、本人が食べやすい食器にすることも大切ですね。
麻痺しているのは、手足だけではありません。唇とか口の中の感覚も右と左で違ったりするので、食べこぼしや口の中の残りかすにも注意が必要です。
気が付かずに、食べこぼしをほったらかしにしたまま食事をさせているケースもあります。自立を促すのも大切ですが、本人がこぼしてしまう事をストレスに思うと、ご飯をおいしく食べられなくなります。
そうした場合には、食事介助してあげる事も必要でしょう。
また、中には『かまってほしい』かた食べない人もいます。そういった場合にも、適度に介助してあげたり声掛けしてあげる事も大事です。
自分が良かれと思うことが正しいとは限らないのです。
最大の目的は、利用者が気持ちよく食事することが出来るということです。
食べ物への工夫も
水分が気管に入らないように、お茶や飲み物にとろみをつける粉があります。
入れすぎるとかたくなって、かえって呑み込みにくくなります。
歯が無いとか、噛むことが難しい方に『刻んだりペースト状になった食事』があります。刻みやペーストは細かくなっているだけです。決して飲み込みやすいとは限りません。
ものによっては、普通に噛む大きさよりのどに引っかかったり、詰まる事もあります。
なので、とろみをつけた水分を加えたりします。
この時も、ただ水で溶くよりも、出汁とか味を悪くしないものに混ぜてあげると良いかもしれません。とろみをつけるとスムーズに飲み込みやすくなります。
主食(軟飯やおかゆ)は、おかずと一緒に口に運んであげるとおかずの水分や味が混ざるので私は美味しく食べれると思っています。
ヨーグルトやデザートなどは、ご飯に混ぜないようにします。なんでも混ぜれば良いわけではありませんよね。自分が食べるときにやらないであろう組合せはやらない方が良いです。
補助食(おやつなど)
ご家族などが持ってこられるものもあります。
焼き菓子などは、のどに詰まらないように水分とともに提供するか、牛乳などでふやかして提供します。市販のカフェオレなどあらかじめ甘いものと併せるときには、甘くなりすぎないようにしましょう。
甘すぎるとか、のどに詰まるとか、硬いとかで『食べたくない』と思われることが良くないと私は思います。
固形物の入ったゼリーなどは、固形物の硬さを確認してフォークやスプーンの瀬で潰せるくらいの硬さなら、少々手間ですがゼリーに混ぜて提供してあげたいですね。
どうしても硬くて引っかかりそうなものは外した方が良いでしょう。ナタデココとか。
食事介助で大事なのは
気持ちよく食べてもらうということが大切だと私は思います。
・程度な量を、適切なペースで運ぶこと。
・食べるときの姿勢や、飲み込めているかに注意すること。
・口に運ぶ時や口の周りをふいてあげるときなど声掛けをすること。
こういった点を気を付けています。
食べさせる側と食べる側の信頼関係があれば、食べるのにかかる時間も計算できます。
ペース配分が出来れば、介護する側にもゆとりが生まれます。
ゆとりがあれば、周りにも目が向けられますし、コミュニケーションも取りやすくなるので、利用者がのぞむ介護がしやすくなると思います。
次回は、排せつ介助について書きたいと思います。