介護福祉士への道のり
10月から介護の現場に入り、これから3年かけて介護福祉士の資格取得に向けて準備をしていきます。試験に関しては、過去問を解きながら半年間学んだ内容を復習します。
介護福祉士国家試験は、マークシート方式による筆記試験です。筆記の試験科目は、以下の11科目群です。
1、人間の尊厳と自立、介護の基本
2、人間関係とコミュニケーション・コミュニケーション技術
3、社会の理解
4、生活支援技術
5、介護過程
6、発達と老化の理解
7、認知症の理解
8、障害の理解
9、こころとからだのしくみ
10、医療的ケア
11、総合問題
実技試験も設けられていますが、受験資格を得るルートによっては免除されます。これは2017年から導入されました。
・実務経験ルート(私は介護福祉士実務者研修の修了しているので免除になります)
今年の試験は
2023年に実施された「第35回介護福祉士国家試験」の結果です。
試験地:35都道府県(筆記試験)、2都府(実技試験) 合格発表日:2023年3月24日(金)14時 受験者数:79,151人 合格者数:66,711人 合格率:84.3%
受験者数は昨年より3,931人減少しています。近年、合格率の推移は70%前後ですのでかなり高い数値だったと言えるでしょう。
合格者の内訳も公表されています。男女比率は男性29.9%・女性71.0%です。男女比率は例年通りでした。
受験資格別の割合では、社会福祉施設の介護職員が最も多く62.1%を占める結果となりました。次いで介護職員初任者研修・旧ヘルパー2級などを取得している訪問介護員で、割合は12.9%です。
介護福祉士国家試験の合格基準(筆記試験)は、総得点が125点中75点以上であることです。また11科目群すべてで得点がある必要があります。
難易度については、合格率が70%前後であることを考えると低い方だと言えるでしょう。国家資格の中には10%以下の難関資格も存在します。
しかし、全35回までの歴史を見ると合格率が低かった時もあります。第1回の合格率は23.2%でした。徐々に上昇していき、平成28年以降は70%前後になっています。
また、合格率が高くても全員が受かる試験というわけではもちろんありません。
きちんと試験対策を行った上で受験している人たちの合格率ですから、合格ライン以上を目指して試験に取り組むことが大切です。
過去問の取り組みかた
インターネット上にも、過去問のPDFや解説付きのページがあります。
また、問題集も多く売られていますのでなるべく新しいものを使って勉強した方が良いと思います。
ネットのものも、いつの過去問解説なのかは重要です。毎年微妙に解釈が変わっているものもあるので、できれば古い過去問よりは新しいものを解くようにしたいですね。
もちろん、多く過去問を解いた方が傾向や対策がしやすいかもしれません。古いものから新しいものに向けて順番にやればいいでしょう。
私は、これから3年かけて、10項目を掘り下げて学んでいくつもりです。
おそらく、強いところ弱いところが出てくると思います。『自分を知る』ことも大切ですね。
日々の棚卸
勉強で大事なのは、経験に落とし込むことです。
現場で、ケアマネさんとかPTさんとかとのコミュニケーションを取りながら、学んだことを話題にして会話をするとか、実際の介護を実践しながら学んだ内容と照らし合わせてみるとか、学んだことが身につく努力をしたいですね。
最初は、間違ったりすることもあるでしょう。間違うと恥ずかしいけど、気づくことが大事です。知らないまま何年も経つ方が嫌ですよね。
介護福祉士を取得したら、そこからまた5年かけてケアマネジャー(介護支援専門員)を目指します。資格を取る目的は、介護の仕事で『できることは一つでも多くできるようになる』ためです。
資格が無いとできない事は、いろいろあります。何をやりたいのかによって、必要な資格は違います
介護福祉士は、介護をすることはできても、介護計画(ケアプラン)を作成することはできません。それなら、計画を作成できる資格は取りたいですね。
広い視野で見る
こうしなくてはならないと言う覚え方は良くないと思います。
暗記が必要なものもあります。でも、介護の仕事は『正解のない仕事』でもあるんです。人と人とのコミュニケーションが重要なので、相手の思いや状況、環境によって人の価値観は大きく変わります。
以前の記事にも書いたことがありますが、『良心』と『理性心』があり、価値観の違いが出るのが『理性心』です。
まず、学んだことをそのまま利用者さんに実践して良いのか、職場の経験者に確認を取りながら、自分の良心に照らし合わせて介護を実践していきましょう。
復習になりますが、『良心』とは、誰もが正しいとか嬉しいと思うことを行う心です。
挨拶とか、感謝の言葉とか、笑顔とか。美しものを見て心が和むとか、慈しみの心とかでしょう。
経験はとても大切ですね。
これから介護の仕事をされる方々とともに頑張りたいと思います。