常温とは?
私がまだ、調理師になるために学校に通いながらイタリアンの専門店で住み込みアルバイトをしてた頃、バブル景気と言われ『イタ飯ブーム』とか言って、次々とイタリアンやフレンチのお店が増えていました。
そこからすぐに、大変な時代を迎えることになるのですが。。。。
当時、白ワインは冷やして魚料理に、赤ワインは常温で肉料理にというのがテレビや雑誌などでたくさん紹介されていました。
時代とともに、情報はより正確にわかりやすく発信されるようになりますが、知られていない時には、間違った伝わり方をすることも多いです。
当時、勉強のために食べ歩きしたお店でも、冷やしすぎて味のわからない高級白ワインや、ぬるすぎて渋みだけが気になる赤ワインを出しているような事も多かったと思います。ちなみに、ワインの適温は下記を参考にされるとよいと思います。
食品にも良くみられる『常温保存』や、『高温多湿を避けて』という表現。
誤解が多い原因は、基準がないことも関係していると思います。
上記の条件になるのは、保存している袋の形状(普通の袋かアルミ袋かなど)や中身の形状・成分の特性もあるので一概には言えないかもしれません。
ちょっと厳しめの温度設定に見えますが、『日本薬局方』とあるので、お薬を基準にした温度設定なのかと思います。
温度変化とサプリメント
成分によっては、温度変化によって変質してしまうものがあります。品質に影響がある場合もない場合もありますが、変形や変色しているのに『問題ありません』って皆さんなら納得できますか。うまく丸め込まれないようにしましょうね。
変質しないために、私たちが気を付けたいのが上記の『常温保存』や『高温多湿を避け』に気を付けることです。なので、どんなにすごい成分がたくさん入っていようが、賞味期限が切れたり変質して異臭や変色していたら値打ちないですよね。
高級なお酒や発酵食品のように、寝かして熟成させるものなら別でしょうけれど。
成分の特徴を知る事
ソフトカプセル状になっているものは、脂溶性の成分を含むサプリメントに多いです。
ハードカプセルにしたら漏れますよね。
薬とサプリメントでカプセルの色が違うとかいって、サプリメントをあたかも薬のように販売している業者などもあります。薬かサプリメントなのかは、食薬区分でわかります。効くとか効かないとか、それは血液検査や精密検査で判断すればいいです。
大切なのは、売るための大げさな情報ではなく何がどれだけ入っているのかを正しく表記してあるかどうかだと私は思っています。
最高のパフォーマンスを引き出すために
もう一つ大切なのが、作り手ができる『品質管理のお手伝い』です。
粉末が固まらずにさっと溶け、品質に影響のないデキストリンの量とか、品質の変化を防ぐために個包装にしたり、アルミ袋で光を遮断したり、色のついた瓶で遮光するなど品質保持のためにできることがあります。
また、粉末の方が吸収が良いとか、打錠の方がゆっくり溶けるとか、チュアブルの方が良いとか、そのサプリメントの特徴に応じて形状も考えます。
そして、配合する成分の量、成分同士の相性、カプセルも動物性・植物性の適合性などを考えて作られているかどうか、消費者には分からない事も多いでしょう。
これが、私が販売店やそのお客様に丁寧に説明してきた内容になります。
良い成分の品質の良いサプリメントを正しく使えば、良い結果が出るのは当たり前だと私は思います。ただし、体質や生活習慣によって個人差はあるかもしれません。
単に、高いものや有名人が愛用しているから、有名な大学で研究しているから良く効くという訳ではないですよね。