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がん治療の情報
健康の話の中で『ガンは遺伝子の異常で起きる』と言うような話をします。
近年、ゲノム解析とか遺伝子検査とか一部マスコミでも最新の治療法として中途半端に発信されると、かえってがん患者さんやそのご家族に混乱を与えてしまいます。
例えば、このような記事が新聞に出ていましたが、一般の人が見ても何のことかさっぱりわからないのではないでしょうか。
私も医者ではありませんが、サプリメントの仕事をするうえで、ある程度の情報はもって仕事してました。がんと言っても、出来た場所や種類、進行具合によって治療法が異なります。医療は日進月歩で様々な治療法や治療薬が出てくるので、情報整理するのも大変です。
遺伝子検査とか言われると『ゲノム解析』と混同してしまい、がんゲノム医療だけが遺伝子検査をするものだと勘違いされるかもしれません。
そもそも、なぜ遺伝子を調べるのかも知らずに『これは遺伝子治療のように効くサプリです』とか言って高額なサプリメントを売る業者もあります。
ガンの中には、変異した遺伝子がさらに著しく変異していくものとそうでないものがあります。(増殖していくのとは別の話)その『著しく変異していくもの』が、ガンの中のおよそ15%だということがわかりましたって話です。
そして、この研究は日本でやったもので、日本人に多いガンについてのデータがさらに必要だというような事も書いてあります。ゲノムとは遺伝子を含む細胞内の情報の総称なのでゲノムの中に遺伝子があるというイメージでしょうか。
ガンやゲノム・遺伝子についての基本的な知識が無ければ、販売業者やその類の人達の都合の良いように発信された情報に振り回されることになります。
偽情報が飛び交う原因
狂言や嘘の情報の流布は今に始まったことではありません。人の気を惹くためにわざと嘘の情報を流布することは昔からあったでしょう。今は、だれでも簡単に情報が発信できるようになり、規制が甘いことからおかしな状況になっています。
その典型が、先の能登地震での記事です。235万件の情報の中に真実は数十件しかなかったという事です。実際、ニュース記事などの拡散もフェイクニュースなどインパクトがあるものを拡散しようとする傾向があります。人はうわさ話に敏感ですよね。
噂話でお金儲けをしている雑誌もあればやネットユーザーもいます。
中には、お金儲けではないけれど閲覧数やリアクションが増える事で自己満足している人もいるでしょう。
情報を発信するという事の重要性や責任の意識がついてきていないのかもしれません。
肩書きの悪用
最近は有名人の名前を語ったりする詐欺まがいの広告が増加しています。また、過去の自分の知名度などを利用して悪いことをしている人もいます。
また、こうした知名度の高い人たちを狙い撃ちにして新聞や雑誌の記事を書いている人たちもいます。大手新聞社や出版社はその知名度を悪用して世論に対して自分たちの利益につながるような情報ばかりを伝えたりします。
本当にそれでよいのでしょうか?
選挙のように、公共電波を扱うメディアも国民の投票や専門家の指導によって適正に管理される方が良いのではないかと思う時があります。
大阪の万博に関しても、素晴らしいパビリオンや内容が進められているにもかかわらず、そうした情報発信はほとんどせずに、批判的な内容ばかりをマスコミは書きたがります。
情報の扱い方がもっと正しく私たちの役に立つように行われるようになってほしいですね