かんさい熱視線
NHK関西が制作している報道番組です。地域の様々な調査報道やドキュメンタリーなどをやっています。
先日、『町医者の学校』という内容の番組をやっていました。
身近な医者
全国の市町村には、医師や看護師などの医療従事者が確保できず、設備の維持も出来ない自治体が増えています。地域診療は行政との連携が不可欠だと思うのですが、双方または一方の認識が古い考えに固執しているとすぐに立ち行かなるのだと私は思います。
愛知県の東栄町では看護師や医者がいなくなり、病院の経営は利用者の減少で厳しく、2007年度は1千万円の黒字でしたが、昨年度は2億円を超える赤字に。ここ数年は税収が3億円ほどしかない東栄町の一般会計から、年2億円あまりをつぎ込んでいるのが実情だそうです。
周辺自治体や、愛知県との連携がどうなっているのかわかりませんが、その地域に住む人たちにとって医療は大切な役割を担っています。
これは愛知県だけの問題ではないでしょう。実際に関西でも同じような悩みを抱える自治体は多いでしょうね。『かんさい熱視線』では、竜王町で奮闘する若い医師の話が取り上げられていました。
番組の内容は下記のものです。
田園風景が広がる滋賀県竜王町。ここに町の人たちが頼りにする診療所がある。内科や外科、整形外科など専門分野をこえて診察ができる20人ほどの医師が働き、きめ細やかな医療を実現させている。「患者にとって身近な医師になりたい」。去年4月、若手医師が診療所の門を叩いた。赤ちゃんの予防接種、複数疾患を抱える高齢患者の診察、時に看取りに立ち会うことも。地域の患者に求められる“町医者”を目指し奮闘する医師の記録。
見守りと看取り
介護の仕事にも『看取り介護』というものがあります。
都市部と地方では、住む人たちの価値観も違うと思います。介護も同じで、都会のように介護従事者も若い人を集めるのは難しいでしょう。
人はどこで最期を迎えたいのでしょうか。
どんな老後を、どんな治療を望むのでしょう。こうした町医者の取り組みを行政が地方、中央へと連携を強めて地方医療や福祉行政をもっと良いものに変えていって欲しいですね。
格差の生まれる原因は、こうした情報が一地域の話で止まってしまい広く認識されない事にあるのかもしれません。
お金儲けにならない、視聴率が取れないけれども、人として大切にしたいものにもう少し目を向けてほしいですね。