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子供たちの夢と希望

なりたい職業

ランドセル
新しいランドセルを背負った子供たちを見る季節がもうすぐやってきます。
私もランドセルは唯一と言っていいほど御下がりでなく新品を買ってもらえたものでした。

ランドセルなどの素材にも使われている合成皮革などを作る『クラレ』さんが昨春に行った小学校に入学する子どもとその親に「将来就きたい職業」「就かせたい職業」を聞いたアンケート結果です。

【調査概要】
 調査対象:2023年4月に小学校に入学する子どもとその親
 調査方法:<クラリーノ>製ランドセルを購入した方にアンケートを実施
 ※2022年7月~2023年1月のインターネット回答分から有効回答を抽出
 有効回答:子ども4,000名(男女各2,000名)、その親4,000名
 ※子どもの調査は1999年から2023年まで通算25回目、親の調査は1992年から2023年まで通算32回目


なかなかしっかりした調査ですよね。私は、ここから社会の問題が見えてくるように思いました。

なりたい職業
20年前と比べて、『教師』と『看護師』がトップ10から消えています。
子どもの将来就きたい職業は、「ケーキ屋・パン屋」が男女を合わせた総合1位となりました。2位の「警察官」は男女両方で年々増えており、今年は1位と1.6ポイント差に迫っています。20年前(2003年)の調査と比較すると、「警察官」は約4倍、「消防・レスキュー隊」も2倍に増え、人や街を守る仕事への関心が高まっていることがうかがえました。一方で、圧倒的人気だった「スポーツ選手」は半減しています。

堅実で夢のある女の子

女の子なりたい
女の子はなりたい職業に人との関わりが大きい仕事が多いですね。

花屋 パン屋さん
男の子より精神的成長が早いからなのか、現実的で人の役に立つとか人が喜ぶような仕事を選んでいる子が多いように感じますね。情報の影響か『芸能人』の中の内訳は7割が『アイドル』だそうです。

男の子なりたい
一方、男の子は『正義感』からか警察官や消防レスキューが安定して人気のようです。
警察官

サッカー
スポーツ選手ではサッカー選手が野球選手より3倍も多いようです。野球より道具などでお金がかからないし身近なのでしょうか。

社会の影響

スマホ
子供たちは私たちほどテレビやネットの情報に影響されていないと思っていましたがそうとも言えないようですね。ユーチューバーに憧れる子供も多いようですが、これも大人の影響かもしれません。
しかしながら、子供を持つ親の意見は全く違ったものになるようですね。

ならせたい男  ならせたい女

電子辞書
男の子になってほしい職業は、14年連続で「公務員」が1位でした。「会社員」は3年連続で2位に入り、比率は過去最高となりました。安定した職業に就いてほしいという気持ちがより強まっているようです。そのほか、「スポーツ選手」が順位を上げて3位に入っています。男の子は、まだスポーツ選手になれなくても他の選択肢も多いという事なのでしょうか。

看護師
女の子の場合は、看護師」が26年連続でトップ、「会社員」は過去最高の3位になっています。
毎年人気の「看護師」は、3年連続で過去最高比率となった2位「公務員」との差が縮まりましたが、今年も1位をキープしました。
会社員
「会社員」が昨年から大幅に比率を伸ばして過去最高の3位となり、男の子の親と同じく、安定を求める傾向が高まっているようです。社会的地位の向上も進んできているのでしょう。親の『結婚』や『出産』に対する意識も変わってきているのかもしれません。
お隣の韓国は出生率に関して大変深刻な状況と言われています。これはまた別の機会に書きます。

理想と現実をつなげること

アンケート記事には書いていませんでしたが、皆さんはこの結果から何を感じましたか?
親がつかせたい職業で子供の上位に来ていないものがあります。なぜだと思いますか?
公務員や会社員は、子供たちには魅力が無いのでしょうか。

もっと言うと、会社員があっても社長が無い。政治家が無いしマスコミ関連もありません。
これだけ世間をにぎわせていても、子供たちが将来目指すものでは無いということです。
この事を、私たちは真摯に受け止めるべきでしょう。警察官があるのに政治家が無いのはなぜでしょうか。『末は博士か大臣か』と、親が子の将来に期待する言葉でしたが、その博士も大臣も今の子供たちにはどう映っているのでしょうね。

そして、『看護師』があっても『介護士』が出てこないのもさびしい限りです。子供のころから志す職業って素晴らしいと思います。憧れの職業には華があるでしょう。そんな中、子供たちの将来に水を差すような事も社会では数多くあります。
甲南過労死提訴
理想と現実がかけ離れた職場です。私が若いころはどんな業界でも『パワハラ』『セクハラ』『モラハラ』などと今なら言われることが蔓延している社会でした。

また、今のユーチューバーと同じように、『楽して儲けたい』『遊んで暮らしたい』と言うような安易な動機で増えた職業もあります。行き過ぎると『犯罪』になったりします。
悪質リフォーム

子供たちがなりたい職業には、この子たちが親の影響を受けながら育んだ『夢』が乗っているかもしれません。

その夢を現実に結び付けていくのが私たち大人の役割ではないでしょうか。



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