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甘い罠
2024年02月01日
果糖と言う名前
果糖ブドウ糖を使用しているメーカーは、『果糖』ははちみつや果物に含まれる糖ですとか、フルクトースという低い温度で甘みを感じる糖分ですというような説明になっていますが、
『果糖』と『果糖ブドウ糖』は違います。
また、
健康関連の情報でも問題が『糖質』なのか、『果糖ブドウ糖』なのかあいまいで、まるで砂糖や果物を食べる事自体が悪いように受け取られるような情報もあります。
情報は冷静に整理して理解し、正しく活用したいものです。
果糖ブドウ糖とは
果糖ブドウ糖は、『異性化糖』と言われるもので人工的に作られた甘味料です。
合成甘味料とは違います。
異性化糖とは、主にトウモロコシから作られる高フルクトース・コーンシロップのことで、含まれる果糖(フルクトース)が50%未満のものは「ブドウ糖果糖液糖」、50%以上90%未満のものは「果糖ブドウ糖液糖」、90%以上のものは「高果糖液糖」と呼ばれます。
合成甘味料の話でも触れましたが、もともとはお砂糖が足りない時に安価な甘み成分を作る研究は盛んだったようです。精製された砂糖にはビタミンやミネラルが不足しているため満腹感があまり得られません。
貧困層に肥満が多いことにも関与しているようです。
果糖中毒
欧米では特にこうした『糖質過多』や『異性化糖』への注意喚起がなされていますが、日本では誤った情報や誤解を招く情報が多いと思います。
例えば、
このタイトルを見たら『果糖』が悪いのだというイメージになりませんか?
内容を簡単に言えば、甘いものを摂りすぎる人への肥満対策のダイエット本みたいなものです。そのような構成にした方が売れると思ったのでしょう。
ただ、本に書かれている糖質や異性化糖に関することはわかりやすくて情報としては良いと思います。異性化糖の害に関しては、様々な本に書いてあるように『毒』ではありませんが摂りすぎになりやすいものではあるようです。
なぜそのようなものを食品に使うのかに関しては、作り手側の都合があるのではないでしょうか。
食品メーカーの考え方
私は、食品メーカーが必ずしも誠実だとは思っていません。
その理由は、食品添加物の使い方です。
特に合成甘味料と果糖ブドウ糖に関しては、消費者のニーズというよりメーカー都合で使用していると思っています。
皆さんは、安く買えるならどんなものが入っていても我慢しますか?
常にたくさん物が並んでいないといけませんか?
人口が減少していく中で、リサイクルや循環社会が言われる中で、大量生産大量消費を前提にした産業が時代にマッチするでしょうか。
様々な食べ物に、果糖ブドウ糖が使用されているのをご存知でしょうか。
経済系の雑誌の内容ですが、私もなるほどなと思いました。
あまりおいしくない食品でも食べたくさせてしまう果糖ブドウ糖
人間の舌は、甘味、塩味、酸味、苦味、うま味という5つの味覚を感知することができます。糖分は、甘みの他の4つの味覚の欠点を補うことができるという話です。
たとえば、塩味(『ナッツ&フルーツ、トレイル・ミックス』やハニーローストピーナッツなどの塩味を薄める)、酸味(熟していないトマトで作られたトマトソースの酸っぱさやレモネードの酸味をカバーする)、苦味(ミルクチョコレートの苦味を隠す)、そしてうま味(酢豚をもっとおいしくする)など。
たしかにうま味調味料はサトウキビを材料にうま味成分を作っていますし、調理師のころ砂糖を味の深みやまろやかさを補うのに使っていましたね。中華料理ではうま味調味料はよく使われますし。
冷たいジュースやアイスコーヒーのシロップ、焼き色を付ける材料、パンや焼菓子の保湿や保存の目的など、もちろんお砂糖でも可能ですが安価なコーンシロップ(果糖ブドウ糖液糖)を使用したものは多いと思います。
コーンシロップを使用したものの共通点は『安価な商品』が多いという事ですね。
もちろんそうでないものもあります。でも、大手企業の製品に、異性化糖はよく使われています。
清涼飲料水では『砂糖』を使用したものがほとんどなくなりました。
果糖ブドウ糖ばかりです。一方で、ダイエットや糖質を気にする人には砂糖を使わず
『合成甘味料』を使用した、『微糖』や『カロリー0』や『糖質0』と言った商品
があります。
それだけ『甘いもの』を私たちは欲しているという事なのでしょうか。
果糖ブドウ糖を使ったきっかけは、『少しでも安く多くの人に商品を届けたい。』という消費者の為の気持ちだったのかもしれません。今『少しでも消費者のためになるものを』という部分が抜けてしまっていないか心配です。
これからも、『糖質』や『果糖ブドウ糖』については書いていきたいと思います。
正しく情報を理解した上で、私たち商品を利用する側の意思表示も大切ですね。
#糖
#異性化糖
#甘味料
#害
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