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中毒性

一度やったらやめられない

昨年から頻繁に企業の不正が問題になっています。
不正

沢井製薬などの品質管理問題、ビックモーターや損保が絡む車の整備不正問題、ダイハツの検査データ不正問題、そして政治家のパーティー券収支不記載問題に至るまで、『信用』を壊してしまう事態が次々とおこりました。
パーティー券問題

なぜ、こうした問題が改善されていかないのか。これは、提供する側の認識と社会の認識に大きな隔たりがあるのではないかと私は思っています。

企業の目的とは何か

性善説、性悪説というのがあります。中国の思想の中で論じられてきた『人はそもそも善なのか悪なのか』と言うような考え方です。
性善説性悪説

私は記事で『良心』『理性心』について書いたことがあります。どちらかと言えば性善説に近い考え方かもしれません。浄土真宗のお寺のHPをみていると性悪説に近い内容でした。人は善にはなれないのでお釈迦様が悪人を救ってくださるという考え方です。

大谷 恩師
今の世の中を見ていると、確かに『善』に向かおうとする政治家や企業があるのだろうかと疑問に思う事もあります。ただ、一方で報道されていないだけで、素晴らしい啓蒙活動をされている企業や政治家もいらっしゃるかもしれないと思います。スポーツ選手や芸能人ばかりが話題として取り上げられますが、私たちは正しく物事を見る必要がありますね。

本来の企業の目的は『利益の追求』だけではありません。ビジネスはクライアントのニーズに応えて対価を得る事ですから、一番の目的は『社会への貢献』だと思います。
つまり、クライアント(依頼者)は世の中の多くの人々であるべきで、一部の権力者やお金持ちを『クライアント』であり『良いお客』とする姿勢が様々な不正や問題を生じさせていると私は思っています。
それでも、一度見つけた『良いお客』は離したくないのでしょう。それを守る仕組みが『派閥』とか『既得権益』とかいうものに繋がっていくのかもしれません。そして、現場で働く人たちに負担をかけてまでその特権を守ろうとする姿勢が、不正を見逃す体質を生むのではないでしょうか。

『これくらいなら大丈夫』と思い出すと、お酒やタバコのようにやめられなくなるのかもしれません。『これでは物足りない』となると、禁止薬物にまで手を出す『犯罪』となる可能性があります。

私たち消費者が気づかないところでこのような不正が広まってしまうと、日本の社会は大変なことになるでしょう。
これまで築いてきた日本への信頼や信用を一気に壊しかねません。私はサプリメントの仕事をしていたので、こうした『これくらいなら大丈夫』をたくさん見てきました。
仕事に対して『儲け』に執着する姿は、依存症や薬物中毒患者と大して変わりません。
『大きな問題をおこすまで』何かしら言い訳をしながらやめようとしません。


アスパルテームとスクラロース

合成甘味料については、これまで『非科学的な見解』として有害性を主張する人のほうが非難される傾向が強かったと思います。ただ、近年じつは『非科学的な見解』をしているのは正当性を主張している人たちの場合もある事がわかってきました。

合成甘味料については、またあらためて別カテゴリーで書きたいと思います。
現在、『スクラロース』『アスパルテーム』は様々な食品に利用されています。安価で使いやすいからだと思います。私は、サプリメントにこの二つの成分が入ったものは極力避けるようにしています。近年具体的なリスクが指摘されるようになり、WHOの見解も『大丈夫』と太鼓判を押せるものではありません。

果糖ぶどう糖

添加物ではありませんが、注意したいものに『異性化糖』というものがあります。
異性化糖とは、主にトウモロコシから作られる高フルクトース・コーンシロップのことで、含まれる果糖が50%未満のものは「ブドウ糖果糖液糖」50%以上90%未満のものは「果糖ブドウ糖液糖」90%以上のものは「高果糖液糖」と呼ばれます。

これに関しても、過剰摂取と病気の因果関係において治療にあたる医者と、食品に使用するメーカー側とでは認識に大きな隔たりがあります。

合成甘味料の話  異性化糖
ただ、合成甘味料と異性化糖に共通するのは、『安価で使い勝手が良い』と言う点です。そんな便利なものを使わない手はありませんよね。

では、利用する私たちに正しく情報が伝わっているでしょうか?
わたしは、そこが問題だと思っています。



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