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若い人たちの活躍

ウエルビーイングを望む社会

ウエルビーイングとは何でしょう?
簡単に言えば、『心身ともに健康的な状態』だと感じられる環境にいる事だと思います。

労働 労働2 労働3
日本の社会において、多くの人は仕事をしてお金を稼ぎ、そのお金で生活をしています。
その中で、『心身ともに健康的な状態』を保つという事はとても大切なことです。

誰もが、自分の時間を持ちたいし体を休めたいし、人生を楽しみたいはずです。
私たちの生活は、いろんな人たちの仕事によって成り立っています。今、何が足りなくて何が必要なのかそれをいつだれがどうやって解決するのかを放っておいて『ウエルビーイング社会』なんて達成できるはずがありません。


共存と言うキーワード

共存
私は、あまりにも個人や一部の職種ばかりに脚光が当てられすぎて、世の中の環境変化が見えていない気がします。『儲かる仕事』とか、『楽しい職場』とか、それも大事ですがその仕事も需要と供給の中で今タイムリーなだけなのかもしれません。

100
社会環境の変化とともに、需要の大小は変わってきます。それが、一時的なものなのか将来的なものなのかは、その時にならないとわからないのかもしれません。
伝統が受け継がれているものや、100年企業と言われる企業がある業種や業態には『ウエルビーイング』の本質があるのかもしれませんね。


新たなリーダーシップ

これからのリーダーに求められるのはウエルビーイングの概念を体現できるような人だと思います。

ウェルビーイングの概念として有名なものに、「PERMA」という指標があります。これは、「ポジティブ心理学」という自己実現理論を唱え発展させた、マーティン・セリングマンによって考案されたものです。

Positive Emotion(ポジティブな感情)
Engagement(何かへの没頭)
Relationship(人との良い関係)
Meaning and Purpose(人生の意義や目的)
Achievement/ Accomplish(達成)


中々奥深いですね。つまり、人の経験は上記の5つをより高めていくためのプロセスなのだと私は思います。また、世論調査やコンサルティング業務を行うアメリカのギャラップ社が定義した5つの要素もよく知られています。

Career Wellbeing:仕事に限らず、自分で選択したキャリアの幸せ
Social Wellbeing:どれだけ人と良い関係を築けるか
Financial Wellbeing:経済的に満足できているか
Physical Wellbeing:心身ともに健康であるか
Community Wellbeing:地域社会とつながっているか


こうした概念をもとに、どのような行動を行うかで『リーダー』としての評価が決まってくるのでしょうね。

鍛えるものは何か

『自分のために』行うことは、『人のために』行うよりも大変です。
自分のためにウエルビーイングを実践できるのであれば、人に対して同じことをする、サポートすることはそんなに難しいことではないでしょう。

なぜなら、自分のためにやる事は誰も助けれくれませんが、人に行う時には相手も頑張るしそれをサポートすればよいだけだから。自分があきらめても、相手が自分で頑張るかもしれません。

取り残され
自分の事は、誰も助けてくれないと思っておかないと、気か付いたら自分だけが取り残されているかもしれません。

寒稽古 護摩行 荒行
自分を鍛えるために、昔からあるのが武道の『寒稽古』や、神仏に仕えるひとの『荒行』などでしょう。滝に打たれたり、冷たい水をかぶったりするのは『困難に打ち勝つ心を鍛える』ための方法です。『若い頃の苦労は買ってでもしろ』とはよく言ったものだと今になると思います。

私も50を過ぎて、それを実感しています。何でも、一生懸命やっていると困難にあたる時がきます。それを乗り越えると、楽しい時や楽なときが来ます。それに甘んじてしまうと成長が止まってしまう気がします。常に前に進み続ける、リスクに向かっていくというのは『ウエルビーイング』と相反するように思えます。

でも、それは逆で『ウエルビーイング』を常に意識していれば、困難や問題に早く気付き、会社などの組織であれば仲間と協力していち早く解決することが出来るでしょう。
惰性で集まる集団や、正しくウエルビーイングを理解してない人たちは一時的に良い思いをしたとしても、将来的に存続することは出来ないでしょう。

壁は必ずやってきますから。


経験と言う武器

リーダー
大国のリーダーたちは、長くその地位に居座っています。大きな権力を動かすには経験が必要なのかもしれません。ただ、そこに居座り続けると組織は一気に衰退しかねません。
その場所を退いても、組織が発展していく仕組みを作る事こそが真のリーダーの役割だと私は思うんですね。

それまでの『経験』は大きな武器です。その武器の使い方を誤っていないでしょうか。
いつまでも自分が居座るための道具ではないと思います。後継者を育て、守っていくための武器であるべきだと私は思います。

早く、この旧式の武器で武装したリーダーを降板させるような『ウエルビーイング』を実践できるリーダーたちが出てくると良いですね。