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寿命はのびたのか

寿命がのびた話

前回の高齢化社会についていろいろ調べていた時、気になる記事を見つけました。

長寿社会と言う話がテレビや雑誌でもよく言われるようになりました。ここでよく『平均寿命』『健康寿命』といった話が出てきます。これとセットで出てくるのが『高齢化社会』の話です。

本当に、長生きするようになったから平均寿命が伸びたのでしょうか?

何か、ほっといても寿命が伸びた、あるいは医学が進歩したから長生きできるようになったみたいなイメージが強いですよね。戦後寿命は伸びていってもガンや心疾患・脳卒中といった生活習慣病が増加して、働き盛りの世代の人の死亡率は増加しています。

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私の義父は昭和17年生まれで、今年他界しました。同じ世代の私の母は昨年圧迫骨折で入院しましたが、元気です。今年は多くの芸能人や有名人の方が亡くなられましたが、多くは病気によって亡くなられました。医療の進歩によって、病気が改善される方も増えたのは事実だと覆います。

ただ、その医療の進歩が大きく貢献したのは、『乳幼児の死亡率低下』だそうです。
新生児乳児死亡率
1918年に死亡率が上昇しているのは現在の新型コロナ禍の中で注目されているスペイン風邪によるものと考えられます。乳児の数字は188.6を記録しました。生まれて1年たたないうちに、その約20%が亡くなるなんて残酷過ぎます。また出生率の低下もさらに平均寿命を上げる要因になっています。
平均寿命が長くなったと手放しで喜べるような状況ではないということです。

平均寿命
戦前と戦後で、日本人の平均寿命は大きく変化して行っています。
一説によると、江戸時代の日本人の平均寿命は30代~40代くらい。じゃあ、みんな30前後で死んでいたかと言うとそうでもないようですね。もし、そうだとしたら水戸黄門や大岡越前のような時代劇は成立しませんよね。おっちゃんやおばちゃん、じーちゃんばーちゃんがたくさん登場します。『平均』寿命を下げてしまうのは『乳幼児死亡率』なんですね。

日本人の男女を併せた平均寿命も、健康寿命(2015年)は世界でトップ。でも、平均寿命が50歳を超えたのは戦後の1947年になってからです。

人類は「赤ちゃんは早く亡くなってしまう」という現実と戦い、1920年以降にその戦いにようやく勝ち始め、戦後は一貫して勝利し続けたと言えるのです。
特に日本で劇的に変わったのは「公衆衛生の改善」「医療環境の充実」のおかげです。

今後、世界の国々でこうした衛生面や医療面の改善が進めば、健康で長生きできるひとが増えるでしょう。ただ、先進国で多い精神的な病や自殺などの問題高齢化に伴う社会変化とも向き合うことになるでしょう。

コロナのような新たな病気や、地震などの災害などによって命が失われることもあります。
災害への備えや環境の改善、精神的な豊かさをどう実現していくかなど課題は山積しています。

戦争なんてやってる場合じゃないんですよね。