高齢者の肌
褥瘡(じょくそう)については、介護の記事でも書きました。
年齢とともに皮膚組織が薄くなる事によって、少しの圧力で内出血をおこしたり、傷の回復が遅くなったりします。
スキンテアとは
スキン-テア(皮膚裂傷、skin tear)は、摩擦・ずれによって、皮膚が裂けて生じる損傷です。私も水ぶくれした皮膚が擦れて敗れた経験があります。特に高齢者では、強い力がかかると皮膚がズルッと剥けてしまっうことなどが多いです。
スキン-テアの具体例としては以下のようなものが挙げられます。
・ベッド柵に四肢が擦れて皮膚が裂けてしまった
・車椅子に移動する際、フレームに擦れて皮膚が裂けた
・リストバンドが擦れて皮膚が裂けた
・リハビリ訓練時に身体を支持していただけで皮膚が裂けた
・体位変換やおむつ交換時に身体を支持していたら皮膚が裂けた
など
介護時の注意点
慎重に介護をしていてもスキンテアが発生することがあります。
高齢者自身が自分でぶつけてしまったり、多動(勝手に体が動いてしまう症状)の方や皮膚の状態が悪い場合、スキンテアの発生に繋がります。
もし、自分の家族にこうした症状があると『虐待されてる!』と思うかもしれません。
なので、介護する側も利用する家族側も、正しい知識を持っておくことが大切です。
利用者の状態の把握と、その皮膚の状態をまず観察することから、予防対策を実施します。介護の学校でも、体位交換時の体の支えかたや腕などを指で掴まないなど介護者が気を付ける点は学んできましたが、現場で実践してはじめて気づくこともあります。
『まもりたい』と言うのは保護用のガーゼのようでパラマウントベッドが作っている製品のようです。裂傷になってしまったら、介護士は速やかに看護師に報告して保護シートやマスキングテープ、ガーゼなどで処置してもらいます。なるべく残った皮膚を戻して貼り付け保護します。
高齢者は、私たちのように新しい皮膚が早く再生しないのでケアの仕方も違います。
スキンテアを予防するために
日本褥瘡学会では,2002年に褥瘡予防の観点から,血清アルブミン値3.0~3.5g/dlを栄養状態の低下状態と提示しており,「栄養状態低下」の定義としては,血清アルブミン値3.5mg/dL以下が目安です。
これまでも、『アルブミン』に関しては、フレイル対策などでお話ししましたが、褥瘡やスキンテア、むくみなど高齢者の症状と密接な関係があります。
この数値は、低下していても気づきにくいため、『元気そうだったのに急に弱ってしまった』ように見える方は、アルブミン数値が低かった可能性が高いと思います。
もう一つ気をつけたいのが、保水力の低下です。高齢者は水分量の低下によって、皮膚の裂傷リスクが高くなるため、ワセリンなどを塗布して予防します。
できれば、内部からもコラーゲンの生成促進をサポートできる成分を取りたいものです。
保水成分のサポートとしてご案内しているのが上記の製品になります。
成分配合を変更してリニューアルしました。関節の痛みのサポートにもご利用されている方が多い商品です。
アルブミン数値の改善サポートには上記の製品をお勧めしています。
主成分は、動物性・植物性のタンパク質ですが、主成分をサポートするための成分配合に優れていて高齢者向けの商品だと思います。
もちろん、健康維持増進にもご利用いただけます。