立てこもり事件
世間には、普通に拳銃を持っている人とかいるんですね
正直、ニュースを見てそこにびっくりしました。
86歳と言う高齢者が、ピストルを持って病院や郵便局と言った公の場で発砲するのですから、これから先同じような事件が起こらないための対策は必要だと思います。
世の中が急激にデジタル化を進めている一方で、取り残されていく高齢者や、貧困や環境による情報格差も広まっているように思います。
介護の現場でもそうですが、ご高齢者の方々に理解できるようにお話しすることは容易ではありません。過ごしてきた時代背景が違いますから。
今回の事件の原因の一端でもあります。
家族の関わりの変化
おじいちゃんやおばあちゃんと普段から一緒に暮らす人が減っています。
その結果、その関係も希薄になり相手の考えや行動が理解できなくなっているのかもしれません。そのため、ひとくくりに『老害』と揶揄してみたり『ボケ』とか『認知』とか、相手を蔑むようなイメージを持つわけです。
テレビやネットの影響もあります。
コミカルにボケや頑固を演じたり、笑いのネタにしてきましたよね。でも、そこには愛着や敬意をこめたものも含まれていました。
今は、そうした背景まで見たり感じたりする力が衰えているのではないかと思います。
社会の関わりの変化
一方で、介護への関心やスーパーやコンビニなど人と関わる業種では、高齢者と接する機会も増えているところもあります。
年代で言うと、まだ高齢者と接することの多かった世代が中心かもしれませんが、国や行政、メディアが協力して高齢化社会の人の繋がりについて真剣に取り組むべきだと私は思います。
高齢者をねらう犯罪は多様化し、複雑化しています。
皆さんのご両親は大丈夫ですか?被害にあってから気づくようでは遅いと思います。
『親の金だから関係ない』とか『自分たちの生活で精一杯』とか、結局いつかは避けて通れない問題なのに、そこから目をそらしてないでしょうか。
介護と向き合うことへの不安もあるかもしれません。
これは、私たちだけの問題ではなく行政がしっかりと取り組むべき課題だと思います。
介護の現場を見ると、利用されるご高齢者とそのご家族の関係が破たんしていたり、身寄りのない方もいらっしゃったりします。逆に、すごく協力的だったり細かいところまで言ってこられるご家族もいらっしゃいます。
無関心や、知識のないことを悪用した詐欺やトラブルも今後増加するでしょう。
自分の将来も含め、介護や見守りについて考える時間を持ちたいものです。