お金の価値観
私たちはお金を払って物を買ったり、サービスをうけたりします。
お金は、その物『モノ』や『サービス』の価値を決める意味合いもあります。
お金そのものが価値ではないのですが、お金をたくさん持っていればいろんなものが買えたりいろんなサービスを受けられるように感じますよね。
だから『お金』が欲しくなります。
物の価値が上がれば、その値段も上がります。でも、なんでもお金を払えば手に入るわけでは無いですよね。『一見さんお断り』とか。
逆に、同じものでも高く買ったり安く買ったりすることがあります。
相手を見て値段を変えるとか。
『会員様価格』みたいなのもそうですよね。付加価値ビジネスにありがちなやりかた。
企業間のビジネスでも、『あの会社は儲かってそうだから高めの見積もりでも行けるんじゃないか』とか、『支払いが悪いから、少し多めにもらっとこう』とか。
持っている人から『いただく』と言う発想は、商売の中で出てくる『煩悩』だと私は思います。いただいて儲けたぶんは、また誰かに『いただかれる』のではないでしょうか。
人は『欲』が勝ってしまうと、自分の器以上のものを欲しがってしまいます。
その結果、人に迷惑をかけるような『犯罪』になることも。
仏教では『慳貪』といいます。貪(むさぼ)り、欲しがることは悪行です。
特に、若い人たちを利用した犯罪も増えました。『お金』の欲に目がくらんで利用されていることに気づかない人も多いのかもしれません。
利用する側にもされる側にも問題はあります。
ただ、現行のルールの中にもおかしなものは多く存在します。そうしたところからもお金に対する執着や、不安が生まれるのかもしれません。
似た者夫婦
夫婦は長く一緒にいると似てくると言いますが、これは本当だと思います。
相手を知り、認め合う事で共通の価値観が出てくるからなのでしょう。
相手を認めない限り、一緒にいることは苦痛になるでしょう。自分の主張ばかりは通らないはずなのですが、家庭はわがままに過ごせる場所だと勘違いしている人もいます。
夫婦に限らず、自分の人間関係と考えると結局長く続く付き合いとは、利害関係を相手に求めないお付き合いだと感じました。
『騙し、騙され』『恩を着せ、着せられる』付き合いはいつか破綻します。
良い付き合いにも悪い付き合いでも、『共通の価値観』が生まれます。
悪い付き合いでは、『自分の方がたくさん欲しい』という考えに流されていきます。
私は、自分を相手より良く見せようとする人が苦手です。『マウントをとる』というのでしょうか。ビジネスの世界には、まだまだそういったものが多いように感じます。
社会情勢を見てもそうですね。お互いを尊重し、誰もが守ろうと思う共通のルールを作っていく事が大切なのではないでしょうか。
もう少し、視野を広げて本当に自分に必要なものや、大切な価値観とは何か考え直す心のゆとりを持ちたいものです。