健康診断でわかること
何かするときに、コツをつかむと人より上手になる事がありますよね。
『なぜこうするのか』がわかっているのとわかっていないのでは結果に差が出ます。
健康でいるためには、健康診断の見方は知っておいた方が良いでしょう。
また、基準値と照らし合わすだけでなく、その数字が何なのかを理解することで悪くなった原因や対策を早く知る事が出来るかもしれません。
特に今の健康診断には、診断結果と別に検査項目についてわかりやすく簡潔に書いてあるものがありますので、よく見て参考にしたいものです。
身体の項目は、肥満に関する調査や視覚・聴覚といった検査もあります。
おしっこは蛋白や血液が出ていないかを確認します。
血液検査では、血糖値や白血球や赤血球の量・ヘモグロビンなど悪化するまで見過ごされがちな病気を発見するための数値を注意して観察します。
ほかにも血液検査では肝臓の働きを確認できる数値がいくつも出てきます。
肝臓については、過去の記事にも書いています。
その他、コレステロール値や腎臓のクレアチニン、eGFR(腎臓のろ過機能)、尿酸値、CRP(炎症に関する数値)など、症状が出るころには手遅れになるような病気の兆候を血液検査で診ることが出来ます。
ここに異常があれば、詳しく検査していくわけですね。
そして、早めに治療すれば大きな病気を防ぐことも可能です。
脈診
東洋医学では四診と言うものがあります。『問診票』はいまでも病院に行ったら書きますよね。
戦国武将の中には自分で『脈診』をして、健康管理をしていた方もおられます。
今は、血圧計や体温計など便利なものがあるし、健康診断の血液検査などでより早くより正確に自分の体の変化に気づくことが出来るようになりました。
未病という考え方
大きな症状は出ていないけれど、病気になる兆候がある状態を『未病』と言います。
健康診断の良いところは、この『未病』の状態を見つけられることです。
基準値に入っているかどうかではなく、『変化』に気づくことが大切だと私は思います。もちろん早めに治療して元に戻す方が良いのですが、原因をきちんと見つけないとまた同じことになったり、なかなか改善しなかったりすることもあります。
目的は『元に戻す』ことですが、長い時間をかけて悪くなれば元に戻すのも時間がかかるかもしれません。
特定健診と一般健診
「メタボ健診」とも呼ばれる特定健診は、2008年4月から始まりました。特定健診の対象は40歳以上75歳未満の保険加入者です。
高血圧症、糖尿病、脂質異常症等は重症化すると脳卒中、心筋梗塞等のリスクがあります。初期は自覚症状がない場合も多いため、早期の発見・予防が重要です。特定健診の目的はメタボリックシンドロームに注目し、生活習慣病のリスクがある人を明らかにして病気の発症・重症化を防ぐことです。
メタボリックシンドロームとは、内臓脂肪の蓄積に加えて脂質異常、高血糖、高血圧等の動脈硬化のリスクを2つ以上併せ持つ代謝異常を指します。
脂質異常症
私はこれまでいろんなサプリメントを扱う中で、脂質異常症におすすめするサプリメントはずっとこれでした。
販売店様の評判も良く、定期的にご案内されている取引先も多かったです。
全く原料の違う便乗商品が多数が出回り、私の扱う商品の信用にも影響がありましたが、かえってそれがお客様の信用を得るようになった部分もあります。
血圧や血糖は変化に気づきやすく、生活習慣での改善もしやすいですが『脂質異常症』と診断されると、きちんと治療しない限りよくなりません。
大動脈解離や脳卒中は、きちんと治療や対策を取っていれば、寝たきりや命に関わるリスクを大きく低下させることが出来ます。
脂質異常に関しては、安易な情報に気を付けた方が良いと私は思います。結局、いろんなことをやったけれど良くならなかった人たちを私は20年でたくさん見てきましたから。CMでやっているお茶とか、サプリ、運動で改善した人は見たことが無いです。
最後は医師から薬を出されて数値を下げた人がほとんどです。薬も絶対ではありませんが、脂質異常症に関しては本当に有効です。
血管の疾患(脳卒中や心疾患など)を本当に予防するならコレステロールの知識は正しく持ちたいですね。