急性腸炎とは
先日、歌手の谷村新司さんが亡くなられました。
わたしも、高校の授業で『昴』をギターで練習しました。
最近は、誰かが無くなると故人を偲ぶことよりも『死因』や『経緯』などの情報ばかりを執拗に発信しようとする記事が多いように感じます。
何のためなのでしょうね?みんなが興味を持つからですか?
でも、家族が公表しない限り『憶測でしかない』ものばかりが独り歩きしていますから、こんな迷惑な話はありません。
急性腸炎とは『お腹の風邪』
お医者さんの見立てではこんな感じですね。谷村さんが療養に入るきっかけになったのもこの『急性腸炎』だったようですが、それと死因を結びつけるのは無理があります。
腸のダメージは大きい
腸は、外部から入ってきた栄養を含むいろんなものが通過していく場所ですから、その環境が悪くなると、体内に様々な影響が出てきます。
そのため、普段から健康な腸を維持しておかないと、感染症のリスクが高まり最悪の場合
『敗血症』で命を落とすことも考えられます。
胃がんや大腸がんで入院すると、すごくやせ細って退院されます。栄養がとれずに体力が低下してしまうリスクが高まります。消化器の働きは生きていくうえでとても重要ですよね。
少し前だと、胃がんの手術をされた王貞治さんもそうでした。今はお元気そうですが、退院直後はすごく痩せてらっしゃいましたよね。
加齢とともに気をつけたい病気
大腸憩室
大腸憩室とは、大腸の壁の弱い部分が、外側に向かって小さな袋状に突き出したところです。大腸に憩室がある状態を大腸憩室症といい、複数個の憩室がまとまって存在することもあります。
大腸憩室の保有率は日本人全体で約24%とされ、年齢とともに上昇します。欧米人に比較して少ないとされる一方で、年々増加傾向ともいわれています。
大腸がん
男女合わせると最も頻度の高いがんです。また亡くなる方も多く、がん死亡原因の上位を占めています(男性では3位、女性では1位)。ほとんどの大腸がんは良性のポリープが非常に長い時間をかけて癌化すると考えられていますが、かなり進行するまで自覚症状が出ないために、なかなか自分で気がつくことはありません。年代でいうと40代頃より少しずつ増え始め、高齢になるほど増加します。
便秘
便秘には突然起きる「急性便秘」と長期間便秘の状態が続く「慢性便秘」があります。
また、慢性便秘は大きく分けて、大腸の機能が悪くなることで起こる「機能性便秘」、大腸の形態的な変化によって起こる(または便の通過が物理的に妨げられる)「器質性便秘」のタイプがあります。
大腸炎
潰瘍性大腸炎は大腸の粘膜(最も内側の層)にびらんや潰瘍ができる大腸の炎症性腸疾患です。良くなったり、悪くなったりを繰り返す原因不明の慢性疾患で、わが国では指定難病に指定されています。
安倍元総理もこの病気だったのは有名ですね。
わが国の潰瘍性大腸炎の患者数は166,060人(平成25年度末の医療受給者証および登録者証交付件数の合計)、人口10万人あたり100人程度であり、米国の半分以下です。しかしながら年々増加の一途をたどっており、毎年約10,000人ずつ発症しています。世界的には欧米諸国、北欧などの先進国に多く見られます。
腸閉そく
腸閉塞とは:腸管が機械的及び物理的に閉塞した状態です。例えば、異物や炎症、腫瘍などにより腸管が塞がれた状態です。
イレウスとは:腸管内腔の閉塞や腸管運動障害により、腸管内容の通過が障害された状態です。例えば、開腹手術などで腸管が麻痺して腸の腸蠕動運動が障害された状態です。
以前はすべて『イレウス』として扱われていたようですが、今は別々に定義があります。また、『詰まる』ことはとても危険ですから、排便状態を常に注意する必要があります。
予防対策
あくまで、普段の予防法として捉えてくださいね。
便秘は腸の不調です。放っておくと、血管の病気や臓器の疾患と同じように大変なことになります。
腸の病気になると、食事や水分、薬などいろんな制限や治療があります。
サプリメントや、にわか健康法で改善するほど腸の病気は甘くありません。
『腸の病気にならないために』ということを前提にやってみましょう。
また、自分に合わない予防法はやめた方がいいです。
かえって便秘がひどくなったり、下痢や便秘になるようなら違う方法を探しましょう。
腸閉そくの場合、食物繊維の摂取は制限されます。乳酸菌の種類の摂りすぎも良くないです。自分の体に合った菌を摂りましょう。
SIBO(シーボ、Small Intestinal Bacterial Overgrowth、小腸内細菌異常増殖)とは、小腸で細菌(バクテリア、bacteria)が異常に増えすぎることによってお腹の張りやゲップ、胃酸の逆流、下痢や便秘など多くの不調をひき起こす病気のことです。これはまだ新しい病気の概念で2020年に入ってから、その診断基準の設定に向けてさまざまな研究がおこなわれるようになってきました。
腸の健康は大切
介護現場でも、排便記録はこまめに取ります。また、便秘薬を使ってでも、便を出します。『出ない』ことは、便も尿も大変なことなんですね。
運動・水分補給・食事の工夫と言いますが、正しい情報を選んで『結果』を確認しながら、自分に合った腸活ライフを見つけましょうね。
私は、森永乳業の『ビフィズス菌BB536』をお勧めしています。
これを利用したサプリメントも取り扱っています。
多くの支持をいただいてきましたが、地域によって販売側の大げさな話が増え、正しく商品情報が伝わらなくなる事を懸念しています。
良いものが長く必要なお客様に届けられるように、これからも正しい情報を発信していこうと思います。