予防か改善か
前回、認知症の増加と治療薬について書きました。
図のように、認知症と軽度の認知障害を併せると、高齢者の半数近くになります。今後この割合は増えると見込まれていますから、自分の将来を考えても他人ごとではありませんよね。
認知症との向き合い方
認知症の予防には、日頃から脳の健康状態を良い状態に保つこと。認知症で低下しやすい機能を鍛えておくことが重要とされています。
具体的には、「適度な運動」。家事や趣味、社会活動などの「知的活動」。「十分な食事と睡眠」といったことが認知症の予防に良いとされています。
運動をするにも、筋力の低下や循環器の病気などがあると思うように動けないです。
『見えなくなる』『聞こえなくなる』も、怖いですよね。
大きな声で笑いながら、しゃべりながら外を散歩したり買い物をしている高齢者は、自分では気づかないうちに予防していることになりますよね。
趣味が生け花なら、ステキな花が飾られていることで気分がよくなり、毎日花の世話をすることで生活にメリハリが生まれたり、家族との会話のきっかけになったりするかもしれません。
手軽なものなら編み物とか、手先を使い思考を巡らせる麻雀も効果的ですし、周囲の理解が得られるなら、競馬や競輪なども素晴らしい知的活動といえます。ぜひ、興味を持てるさまざまな知的活動に挑戦してみてください。
十分な食事と栄養は、もっとも気を付ける点です。
脳の状態を良好に保つことも、認知症予防には重要です。疲れていたり、低栄養状態になっていたりすると、脳は十分に機能することができません。
そのような状態で、認知症予防のために運動や知的活動を行っても、脳のパフォーマンスはよくならず、十分な効果は得られません。
これまでも睡眠の質のサポートとして、『GABA』をお勧めしてきました。
低栄養を予防するためにアルブミンの改善が期待される『質のよいタンパク質』の摂取もおすすめしてきました。
その中には運動不足、生活習慣病(高血圧、肥満、糖尿病)、社会活動への参加など中高年になってからも改善出来る項目も多く含まれています。孤立してしまわない事も大切ですね。
今なら、冷静に『認知症』と向き合えると思います。
自分が納得できる正しい情報をもとに無理のない病気の予防と健康維持増進をすすめていきましょう。