だんじりの事故
全国には、その土地を代表するようなお祭りがあります。
その一つが岸和田のだんじり祭りです。
地域の特性かもしれませんが、なかなか荒々しい祭りです。
時に死亡事故が起こる事もあり、その都度賛否が分かれます。
先日も岸和田十月祭礼前の試運転中に事故があったようです。
岸和田十月祭礼(きしわだじゅうがつさいれい)は、岸和田市の6地区で毎年10月に行われるだんじり祭りの総称です。通常『岸和田だんじり祭り』と言うと9月の祭りです。
こうしたお祭りも、担い手が減少し経験不足から存続が難しい地域もあります。
安全性がどうこう言われたりしますが、実際には対策されてあると思います。
マスコミは、何か起きた時だけ騒ぎますから。
ただ、担い手の経験が足りないとどうしても事故は起こりやすくなりますし、また、高齢化が進むのも、事故や対策が遅れる理由じゃないでしょうか。
稲刈り
担い手不足で言うと、日本の農業や漁業、林業などの一次産業は深刻ですね。
最近は農業体験で稲刈りをする姿をニュースでみますね。
これは、とても良いことだと思います。
実際に今の農業は、機械化や品種改良が進んでいるのかもしれません。
ただ、原点を知り体験することはとても大切です。
手書きの簿記も出来ずに、パソコンで表計算ソフトを使っていては、万が一パソコンが使えない状況になった時に、誰が帳簿をつけますか?
IT技術を否定するわけではありませんが、これまでの歴史や自然の法則を尊重し、その延長に効率化や、機械化がある事を私たちは忘れてはいけないと思います。
批判的な意見は
先ほどの岸和田のだんじりの件ですが、ネットには『時代錯誤』とか、『迷惑だ』などと言った書き込みも見られます。
多様性は大切ですが、おそらく地元の人ではなく、ちょっとどこかで話を聞いたか、ネットの情報で妄想的な発言をされてるのでは無いでしょうか。
博多の山笠や、青森のねぶたなどと同じく伝統的な行事です。
担い手や、後継者が減っていく中で正しい発信が、より大切になります。
マスコミは、ネガティブな報道や人の誤解を煽るように、けしかけたりするので私達も情報には冷静に耳を傾けましょうね。
発信力をつける
私もまだ勉強中ですが、正しくわかりやすく情報を幅広く発信することは、社会にとってとても重要だと思います。
情報の伝え方ひとつで、世の中の流れが大きく変わる事もあります。
だからこそ、悪用する人が出てきたり、自分勝手な発信をする人も出てくるんでしょうね。ただ、人は防衛本能を持っているのでいずれ対策も強化されると思います。
病気でも同じです。治療法が見つかるまでは多くの犠牲が出る事もあります。でも、これに対しても『免疫力』が働いたり、『予防法』や『治療法』が確立していくと犠牲になる人も減っていきます。
『情報』というものへの認識が、まだ薄いというか意図的に利権を守ろうとする人たちがいるからかわかりませんが、SNSでのトラブルとか誹謗中傷などへの対策も進んでいないように感じますね。
もっと、情報発信へのルールが厳格化された方が良いと私は思います。
自然は魅力的
先に述べた『稲刈り』もそうですが、人は自然と共存しながら生きてきました。
だんじりをはじめとした地方のお祭りも、もともとは神事であり、自然への感謝の気持ちです。『倫理観』の高まりから、野蛮な行為を自粛する動きがあります。
これは良いことだと思いますが、根本にある『自然の恩恵に対する感謝』の気持ちは忘れてはいけないと思います。
人口減少による『効率化』も大事でしょう。でも、減少すれば『いらなくなるもの』もあります。大量生産しても使う人がいなければ、作る必要はない。世の中はバランスだと思います。
森林伐採や、河川の汚染、住宅の老朽化など、日本でも世界でも『自然と向きあう』必要に迫られてきました。温暖化や核廃棄物の問題などもそうでしょう。
すべてを否定するのではなく、『利便性』と『自然環境の維持』のバランスがとれた社会になる事を私は願います。
一次産業は、特に後継者不足と言われていますが、とても魅力的な仕事だと思います。
二次産業も、職人の高齢化などが言われます。私たちの生活を下支えする産業に対して、もっと人材の育成や広報活動に国が援助してほしいと思いますね。
商売ばかりが膨らんでしまい、金儲けにばかり気持ちが向いてしまうのはさびしいことです。
娯楽や旅行を楽しみに、頑張って働くのもわかります。ただ、人の価値観は様々なので仕事をすることを楽しみにしている人だっていても良いですよね。
ボランティアのように、人の役に立ちたい人だっています。
自然に向き合う農業・水産業・林業などをはじめ、人の感覚や経験が必要な仕事は沢山あります。『仕事をする楽しみや幸せ』があってもよいのではないでしょうか。