私は高校を卒業してから大阪へ出てきました。
関西の人は情に厚く、親切でとてもよくしゃべります。人を笑わせたり、自分も楽しくなる話が好きな人が多い気がします。
近年、行政も橋下元府知事・大阪市長から始まった『維新の会』の台頭で、私が大阪に来た当時よりも街がきれいになったように思います。
私は、政治は口先ばかりで何も変わらないものだというイメージを持っていましたがそのイメージを大きく変えたのが、旧『民主党』の躍進でした。
ところが、期待は大きく外れ、現在もその不信感はぬぐえません。そんな中、大阪で『改革』を行っていったのが『維新の会』です。
賛否両論聞こえますが、私は大阪に長く住んでいて西成地区に住んでいたこともあります。私が住んでいたころに比べると見違えるくらい大阪の街は綺麗になりました。
大阪に住んでいる人たちが、維新を応援するのは政治家が住民の目線に立って活動、行動されていることだと思います。多くのひとが信用しているのは『行動力』だと思うんですね。失敗することもあるかもしれません。でも、大阪の人は頑張って失敗した人を応援する優しさを持っていると思います。
私は、間違うことや失敗が悪いとは思いません。
良くないのはそれを『間違いと認めない』事や、『気づかない』事。また、『わかっても変えようとしない』事じゃないでしょうか。
現在、倒産件数が増加しています。
『失敗した(間違った)』倒産ではなく、『わかっていても、変えようとしなかった』人たちの引き起こした倒産だと私は思っています。
経営に失敗は許されません。なぜなら、必ず誰かに迷惑をかけるからです。そういう気持ちを持っていれば、簡単に起業も倒産もできないはずです。
実際に信用金庫で融資担当者に聞きましたが、銀行などの金融機関では『倒産を回避する手立てはいくつでもある』そうです。貸している人たちが言うのだから間違いないでしょう。
安易な貸し付けをして恐ろしいような取り立てをするドラマのような時代じゃありません。弁護士や税理士などの中には、古い考え方で『無理なら破産すればよい』というような人もいまだにいらっしゃるようです。そっちの方がよっぽど問題だと思います。
また、同じような感覚で商売をしている人もまだまだいらっしゃるようです。
人に迷惑をかけるということは、最もやってはいけない事だと私は思います。
皆さんは、何が人に迷惑をかけることだと思いますか?
ビジネスにおいて『人に迷惑をかける事』とは、経営者やリーダーが『自己都合』で、組織を勝手に動かす事だと思います。それによって、組織の仲間やお客様、取引先などに大いに迷惑をかけることになります。
ゴミを散らかしたままにしてたら、誰かが片付けないと綺麗になりません。
水が出っ放しだったら誰かが止めないといけませんよね。
そうした、世間一般的に考えたら当たり前のことに対して、ゴミを捨てた人や水を出した人達は、屁理屈をこねて自分でやろうとしません。
何かしらの言い訳をしながら、誰かがやるのをじっと待ってる。
これを見過ごしてきたから、悪知恵を働かす士業の方々や、癒着、既得権益への依存などが言われるようになっているのではないかと私は思います。
そして、ほとぼりが覚めた頃、あるいはまた別の場所で同じことを繰り返します。
これが、タチの悪い日本の経営者です。これは一部の人じゃありません。
残念ながら一部しかいないのが、人に迷惑をかけないように100年以上続く会社を運営している本当の経営者だと私は思っています。
今の社会は、コンプライアンス重視で、これまで当たり前に社内で横行していた『常識』が、『非常識』になってきました。
私も、長年『昔の常識』の中で仕事をしてきました。『地球は平らなものだと思っていたら、実は丸かった』という事実に、思考がついていかない人のように、これまでの常識が大きく変わったことに対応できない人は少なくないかもしれません。
ただ、間違いなく社会は変わっていくと思います。
環境変化に対応できずに絶滅する生き物がいるように、『存在し続けられるビジネス』を行う企業や事業者と、『存在価値がなくなるビジネス』しかできない企業や事業者が出てくると思います。
私たちは、後者になる企業や事業者に関わる事の無いようにしたいですね。
付き合う相手や、自分の立ち位置を冷静に見て行動できるようになりたいと思います。