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経管栄養 介護職の胃ろうケア

経管栄養の実施

経管栄養は、医師の指示のもと看護師が行うものです。それ以外は、家族及び資格を有する者しか行えません。いずれにせよ、経管栄養の種類や時間・量などは医師の指示のもとに行われます。


介護士が経管栄養を行うには、1号~3号研修の修了者で都道府県の認定が必要となります。座学での研修と実習、そして現場研修を経て資格を取得できます。


看護師であっても、医師の指示がなければ経管栄養の内容を変更したりすることはできません。喀痰吸引とともに、利用者さんの命を預かる医療行為です。


手順とポイント

メディトレ

医師の指示書をもとに、決められた栄養剤を定められた量と時間で入れていきます。

栄養剤を入れる入れ物(イリゲーター)やチューブに汚れが無いか、栄養剤を入れる量を調整する器具(クレンメ)に不具合が無いかなどを事前に確認し、経管栄養の実施に当たります。


利用者さん本人が指示書の書かれている人と一致しているか必ず確認します。


半固形と液体

液体の栄養剤と半固形のものがあります。半固形は、スクイーザー又は加圧バックと言われる器具を使って胃へ直接栄養を入れます。液体に比べて逆流する可能性が低くなるので誤嚥性肺炎などのリスクが低下します。


介護するときのポイントは、利用者の体位を30~45度に起こして吐き戻しが無いように注意することですね。


白湯と栄養

実習では、経管栄養注入後に白湯を指示された量流すように学習しましたが、白湯は先に入れるとか栄養に混ぜるとか、後からとか様々なようですね。


最初に白湯を入れて栄養を注入し、その後白湯を入れるのが理にかなっているようでした。手間はかかりますが、ご飯食べて味噌汁飲んで、おかずを食べるところを、全部まとめて口に入れられたら私たちも嫌ですよね。


ケアの大切な点は


食事見守り

介護職は、経管栄養をすることは無いでしょう。なぜなら、もともと看護職の仕事なので『わざわざ仕事を増やしたくない』という声も聞かれます。

食事の見守りだけでも、細心の注意を払う必要がありますし経管栄養は『医療行為』になるので、余計に神経をつかうことになりますから。


移動支援

私は、介護職を目指す上で出来ることは一つでも多くできるようになりたいと思っています。それは、『できない事に無関心』な介護職になりたくないからです。


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『それはやってはダメ』という事も、多く学びます。特に医療に関することや、介護保険外のサービスなどいろんな理由で、介護職員には制約もあります。

それでも、できないからやらないではなく、利用者さんのために何ができるのか、そして、利用者さん自身がなにができるのかを見極めていくのが、介護職の仕事だと私は思います。


介護職

介護のスペシャストが、社会的にもっと理解され認められるようにするには、私たち一人一人が正しい情報を知り、理解し、目向けることが大事だと思います。