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介護過程を作成する その2

アセスメントと個人情報


マイナンバー保険証


マイナンバーの入力ミスの問題から、プライバシー保護の話が出てきました。

個人情報の取り扱いの難しいところは、個人情報を発信する人が一般の人達だからです。企業と違って重要なことを自分で勝手に発信してしまうことがあります。


家族構成や、趣味趣向、住まいのエリアや良くいく場所などを、インスタやLINE、ツイッターやフェイスブックなどで、発信している人も少なくないです。


SNSの普及によって一般の方々も平気で様々な情報を発信したり、インターネットの普及で、パソコンや携帯電話などを使い、サイトにアクセスし情報を開示したり情報を得たりすることが簡単になりました。


介護過程で行う『アセスメント』とは


介護の必要性を総合的に判断するために、利用者について情報収集し、集めた情報の解釈・関連付け・統合化を行い、利用者の課題を明確にすることです。


このアセスメントの段階が、専門的な知識や経験、判断が最も必要とされるそうです。


利用者の望む生活を実現または継続するために、利用者の課題を明確化する必要がありますが、そのためには、収集した情報を解釈し、関係性を明らかにしたうえで、顕在的課題(今現在見えている問題)のみならず、その要因と今後の予測を含めて判断する必要があります。


つまり、様々な個人情報を収集しないと正しい介護過程は作れないということですね。


この、介護のアセスメント情報は、ビジネス転用したい人には宝の山のようなものかもしれません。だからこそ、この取扱いには細心の注意が必要でしょう。

そして、この情報を活用する目的は『利用者の望む生活を実現・又は継続する』ことです。お金儲けのための情報ではありません。


お互いを理解しあうには、相手を知る事が大切。でも、そのことが『プライベートの侵害』や、『個人情報保護』と言った問題を生じる。こうした矛盾もある中で、どうアセスメントし、どう活用するかは技術や経験による部分も大きいでしょうね。


最高のパートナー


情報は様々な角度から収集していきます。私たちは介護職として、利用者にとってなんでも話せる最高のパートナーであるべきだと私は思います。


個人情報への不安は、『知らない人』や『信用できない人』に勝手に自分の情報が知られることだと思います。アセスメントの大前提は、『利用者と介護職の信頼関係』でしょうね。その上で、『情報』について記載します。


服薬補助

アセスメントの際の情報収集については、その人のものの見方や考え方等の主観的情報と他人が直接的に観察できる客観的情報があります。

介護職は、押しつけの介護にならないよう、利用者の主観的情報を常に確認することが大切です。したがって、これら2つの情報は、区別して記録する必要があります。


理想と現状

アセスメント注意点

介護過程を作成する実習をやりましたが、『こうすべき』という決まった答えはありません。大切なのは、上記の表のようなことに注意しながら、より利用者が望む生活を実現させていくかということです。


おそらく現場に入ると、サービス管理責任者やケアマネジャーなどが連携して計画を立てていくのでしょうが、『なぜこのような目標や計画がなされたのか』を知ることは、現場で働くうえでとても大切なことだと思います。


理想は、利用者さんと自分が同じ価値観で介護できることです。

そのためには、相手も自分もお互いがお互いを思いやり、自分の意思を上手に伝えられるようなパートナーであることでしょう。


対立

実際のところ、夫婦や家族関係でもなかなかお互いを理解することは難しいと思います。そんな中でも、相手の言葉を傾聴し、良く相手を観察しコミュニケーションをとり、アセスメントしてどのようにすれば相手とより良い関係を作れるか考えていく必要がありますよね。


介護過程はこのアセスメントをもとに、実際の行動をどのように行うのか、具体的な計画を作成していきます。それを実践して、その結果を評価していきます。


実習では、課題として用意された利用者様情報から、アセスメントを書き出して、課題を見つけ、具体的な介護計画を立てていきます。本来は、ケアプランがあってその具体的な計画として『介護過程』の作成があるようです。この辺りは、実際に何度も経験してわかる事かもしれません。


次回は、その作成を詳しくやっていきたいと思います。