利用者さんをどう介護するか
介護過程の考え方
『介護過程』という言葉を聞いたことありますか?
まず、介護支援専門員(ケアマネジャー)という人が、利用される人の介護認定や本人や家族の意向を踏まえて『ケアプラン』というのを作成します。
これをベースに、実際介護する方々が現場の状況などを踏まえて、具体的な介護計画を作り実施していきます。
定義的なものでは
利用者が希望する生活の実現に向けて、意図的な介護を展開するためのプロセスを『介護過程』と言います。これは介護を進めていくうえで、手順の経過と言い換えることができます。
かなりおおざっぱに言えばどこの会社でも中間管理職が丸投げされる、会社の方針に沿った企画、検討、実行、成果の検証みたいなものですね。これも本当は、とても大切なものです。
ただ、『介護過程』として学ぶと、企画から運営、検証までのプロセスを作るスキルは間違いなく身につくと思います。
あらためて、
『介護過程』の考え方とは
介護は、意図的かつ計画的に行われます。そして、介護サービスを提供する道筋を科学的思考に基づいて説明していくのが介護過程です。
科学的であるためには、なぜそうした介護を行うのかという根拠を明確にすることが求められます。利用者に対して、どのような事実からどうすれば利用者の自立度が高まるかという『仮説』を立てて介護を行い、それを検証するという思考過程を踏むことが大切です。
実際に、実務者研修の資格を取るには、この介護過程をサービス提供責任者になると仮定して作成できるようになる事が求められます。
介護を受ける人の事例をもとに、『アセスメント』を作成して、利用者の意向をケアプランから汲み取って『介護過程 個別援助計画書』というものを作成していきます。
これが、
現場で動いていく具体的な計画になっていくわけです。
そのため、多くのアセスメントを集め、統合したり取捨選択して方向性を決めていきます。
すなわち、これが目指す道の地図であり、未来の設計図になります。
多分、上記を読んだだけではさっぱりわからないかもしれません。
次回は介護過程をよりイメージしやすいように書きたいと思います。
自分自身、これを理解しないとサービス提供責任者の仕事はできないと思うので、一緒にしっかり学びたいと思います。