社会の変化を反映
私が子供の頃は、祖父母と母、兄と暮らしていました。今は、祖父母と別居と言うお家も多いようです。そして、人生の価値観も変わってきているように思います。
これまでは、結婚して子を産み育てて子孫を残すと言う価値観だったのが、『子を産み育てる』事が難しい社会環境になりつつあります。
いつまでもこれで良い訳ではありませんが、この現実からも逃れられません。人口減少を食い止めるためには、人生観をもう一度社会で見つめ直す必要があると思うんですね。
一国を束ねると言う事や、自治を行うと言う事が大変なんだろうなと思う事はあります。
それでも、その責任を負って全うしようと言う人がいるから、国は成り立つのだと思うんですね。地方行政も同じだと思います。
今の企業や組織に足りないのは、目的意識が内側に向いていて、世の中のためと言うよりは自分たちのためだけになっている。そう感じるのは私だけでしょうか?
近い将来、医療も介護も今の制度では成り立たなくなる時が来ると思います。その時を見据えている経営者や政治家がどれだけいるのでしょうね。
高額な医療費を支払うのは、ほとんどの人達が不可能だと思います。自分の子供に養ってもらって生活できる高齢者もほとんどいないでしょう。親の年金や貯金をあてにして働かないような人もいるくらいですからね。
世代間のギャップ
私は、同世代や自分より上の世代の人達から、『若い人達の価値観がわからない』と言う声を聞きます。でも、それは自分達の世代も同じ事を言われてきたと思います。そして、これから先もそうなるでしょう。
価値観が変わる事は良くあります。何かが影響して、社会の見方が変わっていきます。
医療や介護でも、これは同じです。
問題は、古い価値観から変わらない人達と、これまでの価値観を頭から否定する人達が、社会環境改善の妨げになっていると言う事だと私は思います。
今更いっても仕方ないですが、『バブル期』と言われる時に、日本の国はとてつもなく損をしました。そのしわ寄せは、今の私たちの生活に及びます。
もう、大家族で支えながら暮らすなんて事は、あり得ないし、大量生産大量消費もあり得ません。何故なら、人口は減少し、環境問題と食糧問題から、作りすぎは非難されます。
そもそも、本当に作るべきもの、人間が投資するべきものが間違っていると私は思います。
あまりにも、社会福祉の歴史は短く未熟なものだと私は、介護の勉強を始めて知りました。
自分の状況に置き換えて
私の義父は、今年施設で亡くなりました。
家族としては、日本の介護福祉制度にすごく感謝しています。『元気で長生きする姿』を夢見て、私はサプリメントの仕事を続けてきました。それも間違いでは無いと思います。
誰も、病気や障害者にはなりたく無いし、なった人もなりたくてなった訳ではありません。
だからこそ、病気や障害を持つ前の暮らしに少しでも近づけるように望む人を、現場でサポートしていくのが、介護過程だと思っています。