よくお伺いしていた徳島の藍住町は人参の生産で有名です。
テレビのCMに出てくる高麗人参は、ウコギ科の植物で西洋人参とは別の植物です。
私たちが良く食べる人参は、西洋人参でセリ科の植物になります。人参の栄養には熱を加えても壊れにくいものが多いので、生で食べても調理して食べてもいろんな栄養を摂ることが出来ます。
性質は平 五味は甘辛 で、にんじんの原産地はアフガニスタン周辺の中央アジアと言われますが、地中海沿岸の欧州や北アフリカのあたりでも古くから食べられていたようです。
私たちが普段食べているのは根の部分ですが、葉や種も食用や薬として使われてきました。
■目の病気(夜盲症など)の予防
■眼力低下・目の乾燥の緩和
■咳を鎮める
■食欲不振・便秘の改善
薬膳的には上記のような働きをサポートするようです。
にんじんには目の状態をよくするビタミンAが豊富に含まれています。
また、食物繊維も多く含まれているので、消化器官を整えるはたらきもあります。
にんじんのβ-カロテンは油と一緒に調理すると体内への吸収がよくなります。ただ、よくキャロットラペやピクルスなど酢漬けになったものもありますが、β-カロテンは酸によって分解されてしまうので、あまりお勧めしません。食べる直前に和えたりかけたりするくらいが良いのかもしれませんね。
徐々に暑くなってきますので、体力を維持するためにも人参は上手に食べたいものです。
羊肉との相性が良いので、ジンギスカン用の肉と炒めたり、スープなどにしても良いと思います。
にんにくを加えるとビタミンB群の吸収も良くなり、より元気になると思います。
美味しく人参を食べて、暑い季節を乗り切る体力をしっかりつけましょう。