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季節を食べる和食

食べる事の楽しみ

春にんじん 春野菜 わかめ
日本は南北に長くのびた列島で、海や川、山、平野などさまざまな地形があります。地域の気候や風土も違い、その土地ならではの四季折々の海の幸・山の幸めぐまれていますよね。
私は仕事で四国に行くことが多かったので、徳島の藍住の春人参とか鳴門のわかめなども好きです。

春人参 菜の花 たけのこ 春キャベツ
それぞれの土地で、自然の味を生かした料理があります。食材をむだなく使うために調理なども工夫し四季を味わうために料理の器、盛り付けや飾りに気を配り、お正月などの行事に合わせた特別なごちそうなども作り出してきました。自然のめぐみを尊重しつつ、暮くらしの中で伝えられてきた工夫の上に、海外の食材や料理を独自の形で取り入れて、1つの文化を育んできました。これが、和食の文化として評価されて無形文化遺産に指定されたようですね。

献立と言うバランス

ご飯とみそ汁
和食は、「ごはん」、「汁物」、「おかず」、「つけ物」の組み合わせが基本形です。「ごはん」を中心に、「汁物」と「おかず」の何品かが加わります。たとえば、ごはんにみそ汁しる、またはすまし汁じるなどの汁物が1品付くことを「一汁(いちじゅう)」。

アスパラ さわら
そして大きなおかず(主に肉や魚が使われ、これを主菜といいます)に加え、和あえ物やおひたしなどの小さなおかず(副菜)が1~2品付くことを「二菜(にさい)」、「三菜(さんさい)」などといいます(漬物は三菜さんさいには含まれません)。これらを合わせたものを「献立」といい、平安時代の終わりごろから現在にいたるまで長く引きつがれてきました。

薬膳と和食

生薬
もともと漢方とは中医学をもとに日本で派生した食養生や民間療法のようなものだと私は思っています。

どんな料理にも基本があるように、生薬の使いかたや選び方、組合せに基本のルールがあります。そうしたルールをわかったうえでアレンジするのと、理解せずに自分都合での解釈やアレンジすると本来の目的と違うものになるでしょう。

今、医学の分野でも漢方のツボや生薬などについて科学的な研究が盛んに行われています。
目的は、『健康で長く過ごせるため』です。
私は、いろんなものに『薬膳』とか『漢方』とか『東洋医学』とかをアピールするのは悪いことではないと思います。問題は、自分たちの都合で正しい情報を誤解を招くようなものに変えて、儲けにつなげようとする考え方です。

高価なものや高額なものは、趣向の域だと私は思います。健康で活動的になれば、意欲がわいてそうしたものを試したいと思うかもしれません。
ただ、価値のないものに価値があるような売り方をしたり、病気に対する恐怖を煽って高く売りつけるような事はあってはならないと思いませんか?

これからも、『薬膳』のコーナーでは、食べる事や食べ物自体にもっと関心を持っていただけるような情報を発信していきたいと思っています。
ネットには、様々な良い情報があります。でも、途中から商品アピールへの『誘導情報』に変わってしまうものも少なくありません。

冷静に正しいものを判断することが大切ですね。



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