人の尊厳
国際会議の場で、岸田総理が『人間の尊厳』を強調された演説をされました。
日本でも、過去には人間の尊厳を軽視した政策や、差別がたくさんあった時期もあるようです。いまだに、生まれた地域や国籍、肌の色や障害などへの偏見も世界にはたくさんあります。
私は、いくら『放送禁止』や『使用禁止』といっても、なぜそのような言葉や思想が問題なのかしっかり議論し、理解させていかないと差別や偏見はなくならないと思っています。
性的描写もそうですが、正面から向き合わない限り、憶測や妄想は大きくなり、ゆがんだ知識が蔓延してしまう事もあると思います。
特に、病気や障害と言った問題には、当事者にならないとわからない面も多く、かつ当事者になった時に持っている知識が間違っていると余計に悩み苦しむ人も今後多く出てくるように思えます。
世界アルツハイマーデー
9月21日が、世界アルツハイマーデー。9月がアルツハイマー月間とされています。
1994年に「国際アルツハイマー病協会」が同日を世界アルツハイマーデーと制定しました。同協会は2012年から9月を「世界アルツハイマー月間」と定めています。
「国際アルツハイマー病協会(英語名:Alzheimer’s Disease International/ADI)」は1984年に設立され、ロンドンに本部を置き、世界100か国以上の国々で認知症に関する啓蒙活動を行っています。日本では唯一、公益社団法人「認知症の人と家族の会」が国際アルツハイマー病協会の加盟団体(1992年加盟)として国内外で活動しています。
ということのようです。なぜ、唯一なのかわかりませんが、別に認知症学会とか老齢精神医学会とかいろいろ調べると出てきます。
日本国内では世界アルツハイマーデー(世界アルツハイマー月間)のシンボルカラーを「オレンジ」として、「認知症の人と家族の会」各支部が全国にあるランドマークや庁舎等をオレンジ色にライトアップするイベントが行われています。
大阪では『太陽の塔』がオレンジにライトアップされたようです。
認知症という病気は、まだまだ理解されていない部分が多い病気です。
そして、最も介護士の力量が試される病気ともいえると思います。自分の病気とその向き合い方の知識が足りていないとアルツハイマー病の介護は大変です。
これから、アルツハイマー病と診断される人の数は増えていきます。
そのためにも、社会全体でアルツハイマーと向き合い、アルツハイマー病のご本人もそのご家族も安心して暮らせる社会を作っていく事が大切ですね。