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企業実習の意義

進むべき道

介護人材

介護人材不足が言われる中、中高年齢層で介護を学ぶ人も増加しています。

理由は、いろいろあると思いますが、家族の介護経験がある人や親が介護士だった利するケースも聞きます。職場にもよると思いますが、実際現場で働く方々はとても頑張ってますし、これに見合った処遇改善がもっと進んで行ったら良いとおもいます。

自分が、運営する側になってみないとわからないと思いますが、より良い介護環境は受ける側も提供する側にも重要です。


実際の現場体験は重要

実習生

介護の専門学校では、企業実習があったりします。座学と実技をしっかり学んだうえで良く現場を見て、今後の進路をしっかり見定めていきたいですよね。

私は、何も知らずに健康関連の仕事につきました。

現場を見て、すぐにやめる人がほとんど。怪しい仕事です。


でも、その仕事の本質や内容を理解したうえで、何が正しく何が間違っているのかを見極めたいと思い長年サプリメントの販売から、営業の企画・運営、商品開発や事務管理などいろんな分野を経験してきました。


商品や成分の知識だけでなく、プレゼンやコミュニケーション能力、数値の管理能力、そして説得力など求められるものは多い仕事です。これらの技術を向上させることはどんな仕事にも生かせます。ただ、『どう活用するのか』という方向性の部分で、私は今後の仕事の方向性を大きく変えました。


人の役に立つことをやっているのかは、相手の受け取り方次第です。今回はそうした『外から見るだけではわからない』点について感じたことをお伝えしたいと思います。


介護施設の特徴は様々に変化している

介護施設1

介護はもうかるといった考えは、次第に淘汰されると思います。

理由は、介護業界にも競争が出てくるからです。利用者の取り合いではありません。

働く人材の取り合いになると思います。いくらたくさん人を集めても、質の良いサービスはできません。そして、どんなにシステムや設備を整えてもそれだけでうまくいくはずは無いです。最初に重要なのは、そこで働くスタッフや管理者の意識だと思います。


身体介護と生活介護


現場で行う介護には、大きく分けて身体介護と生活介護があります。

介護の種類

身体介護は名前の通り、その人の体の状態に応じてサポートするもので排せつや食事、入浴などの清潔保持や、衣服の着脱、食事や排せつ場所への誘導など直接的に相手をサポートするものです。


生活介護は、その人が生活をしていくなかで出来なくなってきたことなどのサポートです。買い物や、洗濯、掃除、調理などに加え、日常生活で出来なくなってきたことをサポートします。但し、医療行為になるものはサポートできません。


介護保険と医療保険

居宅型ホーム(お部屋がその人のお住まいという考え方)のホームの場合、併設あるいは提携先へ、デイサービスやデイケアに行く事が多いようです。病院系の施設の場合、退院後に入所されたりするケースも少なくないようで、病状が悪化すれば優先して入院できるところもあるようです。


デイケアとデイサービスの違いは、介護保険制度のサービスか医療保険を使うものかの違いになります。

デイケアとデイサービス

つまり、医師や看護師、リハビリ職の方が身体的・精神的ケアで日常生活への自立を目指して取り組むのがデイケアで、日々の暮らしを充実させ健康維持と生活の維持をサポートするのがデイサービスという感じでしょうか。


あくまで、『要介護』『要支援』が前提

デイケアとデイサービス 2

行政がサポートするサービスですから、支援認定が必要になります。実際、施設側もボランティアではありません。いくら、レクレーションや生活サポートをしてくれると言っても、介護する人たちにも生活があります。

食事介助

なので、実際のところは『QOL』を保持していくところで精一杯なのかもしれませんね。


命を大切にする制度

助け合い

私は、日本の医療や介護の制度は世界に誇れる素晴らしいものだと思いますし、そこで働く方々のほとんどが、自分の仕事にプライドを持ち、頑張ってらっしゃるのだと思います。人と人とのつながりが最も大切な職業ですよね。


どんな制度も、悪用したり金儲けの道具のように考える人はいるかもしれません。そして、職場環境の悪化を引き起こし、虐待などのトラブルを起こします。

そういう人間を排除させるには、現場に立つ人間が、本来のあるべき姿になるよう声を上げ続けることが必要なのでしょうね。




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