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認知症という考え方

医学にはいくつかの残酷な歴史もあります

後から聞くとぞっとするような治療法とか、診断方法でも当時はそれが当たり前だったりするわけですから、今の医療や科学が必ずしも正解とは限らないですよね。


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現時点で最も適切だと思うものを選ぶ

昨今、エーザイの認知症治療薬がニュースになりました。これまでの薬とはその働きが異なり、根本治療への布石になるかもしれません。

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記事によると、その価格や保険適用についても触れていますが実用性に乏しい内容です。情報が伝わるスピードが早くなるにつれて、期待だけが高まり実用されるには程遠いようなことも多々ありますね。

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結論として、研究としては大きく前進したが実用化には課題が多いという事じゃないでしょうか。道筋ができたことはその道の研究者にとっては明るい材料だし、今後認知症患者を増やさないためにも大切な研究だと思います。


さて、本題に戻ります

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2000年に介護保険制度が制定されてから、高齢者の介護は『措置』から『契約』の制度になりました。詳しくは 介護を学ぼう で発信したいと思います。

認知症と深くかかわってきたのは、介護職や認知症の方のご家族だと思います。

2004年に、『痴呆症』と言われていたものが『認知症』に名称変更することを国が奨めていきます。医療の中でも、精神科ではなく脳神経内科など診療が『精神病』から『脳の病気』になっていくんですね。


徘徊

世間では精神病の名残で徘徊や異食、異常行動ばかりが取り上げられたり、その異常性ばかりが誇張されるようになっていました。知的障害者や身体障害者に対する見方もそうです。その時代によって、偏見や差別の標的になるものが変わるだけです。

そして、問題であることがわかった時に『過去に向き合いみんなで改善する』のか、『過去を責めていつまでも国を相手に文句を言い続ける』のか『関心を持たずいつまでも変わらない』のか。それは、その問題をどう発信するのかによって変わってくると思います。


私は、人権団体じゃないですが過去に差別があったことは問題だと思います。

だた、それを金儲けのネタにしたりするだけの人権団体が、問題解決の邪魔をしているようにも思えます。


過去を乗り越えて変わっていかなければ


認知症は、精神がおかしくなったのではなく『脳の疾患』です。

つまり、閉じ込めたり縛り付けたり、おかしくなったと決めつけてはいけません。

病院にも、介護施設にも介護保険制度制定からこれまで何度か行われてきた改定に、きちんと対応しているところと、そうでないところがあります。

私たちがそれを見分けるには、私たち自身も最低限の認知症やそのケアに関する知識を持っておくことが大切です。


そのために、物を売るがための間違った認知症情報を駆逐していく必要があります。

エーザイの薬の話なんて正直どうでもいいです。

もっと知るべきことは、認知症の種類やその特徴、予防法や対策じゃないでしょうか。


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認知症には、中核症状とBPSDがあります。これは介護のコーナーで詳しくご案内します。




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