あの金で何が買えたか
村上龍氏の本です。
バブル期に限らず、どこの企業でも家庭でも後から考えたら無駄遣いをしていたと思う事があります。
この本の中には、執筆された当時の価値で、当時の企業や銀行、証券会社などで膨らんだ借金『無駄遣い』されたお金があったらこんな事が出来ていたと言う事象をわかりやすく比較してあります。
子供の頃、家族連れの憧れだった百貨店、デパート。
今は遊具やファミリー向けレストランは廃れてしまい、ブランド力も低下してしまいました。
公共事業に関しては、特に全国的に借金を増やしました。結果、教育の場や福祉の場に回すお金が無くなり、今の社会問題を作り出す一因になっていると思います。
私自身、お金に限らずこれまで費やした時間の中には、無駄だと思うものはあります。
でも、過去は戻りません。過去の出来事に対して謙虚に受け止め同じ過ちを繰り返さない事が大切です。
でも、この本にあるように相当な無駄金を使い込んだ人達が開き直って、同じ過ちを繰り返そうとしている状況を見ると、どの業界でも早く世代交代する事を願って止みませんね。
特に、これからの社会を担う方々にはこの『バブル期』の過ちを学んで、同じ事にならないような生活を送ってもらいたいものです。